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■集会施設の再生支援
2012.02.01
石巻市、新築・修復費新たに補助
震災で69カ所全半壊
湊分館復旧へ市民団体が手助け/
 石巻市ではコミュニティー活動の場として使われてきた地域の集会施設の多くが、被災した状態のままになっている。住民たちが地域の復興や再生を話し合おうとしても場所がなく、情報交換すらままならない。このため、市は集会施設の新築、修復費を補助する制度を充実し、町内会活動を活発にする支援態勢を固めた。新築時で最高約2100万円を補助する。自主的に復旧に乗り出すボランティア団体も登場しており、町内会の再構築に向けた支援が活発になってきた。

 石巻市市民協働推進課によると、町内会などが使っている集会施設は181カ所あり、このうち38%に当たる69カ所が全半壊した。資金的な面で独自に建て直しや全面改修できる町内会はほとんどないという。

 集会施設に対する市の新たな補助は、被災程度が全壊または大規模半壊により新築(延べ床面積165平方メートル以下)する場合、1平方メートル当たり12万8000円以内で全額補助する。

 大規模半壊から一部損壊の程度であっても、改修に200万円、建物の付帯設備などの修繕に100万円をそれぞれ限度に補助する考えだ。

 亀山紘市長は「集会施設は地域コミュニティーの中心をなす大切な施設。多くの住民が被災し資金の手当ても大変なことから補助制度を見直す」と説明している。

 こうしたなか、独自に再建に動きだしたのは同市湊町3丁目にある石巻中央公民館湊分館。木造2階の施設は高さ4メートル前後の津波にのみ込まれ、1階の壁が大破、床は泥に埋まった。屋外にあった大きな石碑も倒れ、再建は困難と思われた。

 ところが、石巻市復興を考える市民の会(代表・藤田利彦さん)が中心になり、1月から実質的な復旧工事に取り掛かった。風が入らないように壊れたガラス戸を板張りに、汚れた壁はペンキで白く塗った。

 4日に開所式を予定しており、国内大手の楽器メーカーからピアノの寄贈を受けミニコンサートを開く予定。さらに、日本雑誌協会も雑誌やコミック、行政広報などが読めるパソコン端末を貸与する見通しだ。

 藤田さんは「湊分館は満身創痍(そうい)の状態だったが、暫定的な復旧ならできると思った。多くのボランティアの協力がないと復旧は進まなかっただろう」と話している。

 ただ、被災した町内会の居住者は大幅に減少している。湊分館がある湊町3丁目地区は震災前、111世帯が暮らしていたが、現在は35世帯(約100人)に減少。隣の4丁目は28世帯、2丁目は8世帯という。

 民生委員を務める内海忠さん(69)=同市湊町2丁目=は「住民が減り、街路灯の電気代も少ない人数で負担しなければならない。地元で暮らしていた人が、早く戻れる仕組みをつくる必要があるのではないか」とコミュニティーの再生を訴える。
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