教育長謝罪「人災の部分も」
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2012.01.24 |
石巻・大川小第3回保護者説明会
防災マニュアル不備
高台避難訓練なし/
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東日本大震災の津波で児童108人のうち約7割に当たる74人と、教職員10人が犠牲になった石巻市大川小の避難状況などを調査していた同市教育委員会は22日、飯野川一小で3回目の保護者説明会を開いた。市教委は大川小の防災マニュアルの不備や防災計画実施の確認を怠ったことなどを認め、「人災の部分も考えられる」と謝罪した。2次避難場所が教師間で共通理解されておらず、高台への避難訓練も行われていなかったことも明らかになった。唯一、助かった男性教諭が遺族と校長に宛てた手紙も初めて読み上げられた。
説明会の冒頭、市教委の境直彦教育長が「学校が定めた防災計画や避難訓練の取り組みの効果的な実施を指導するなど、津波に対する危機意識を高めておくべきだった。本当に申し訳ない」と謝罪した。
多くの犠牲者が出た要因について、市教委は(1)学校防災マニュアルの不備(2)教職員の危機意識の低さ(3)過去の経験や知識などによる津波が来ないという思い込み−の3点を挙げた。
大川小は防災計画の中で2次避難場所を明確にしておらず、高台への避難訓練、災害時の親への引き渡し訓練もしていなかった。同校の柏葉照幸校長は「取り返しのつかない事態は、校長のいたらなさが原因」と頭を下げた。
質疑では、遺族側が「なぜ大川小だけが甚大な被害を受けたのか。疑問がぬぐえない」「学校の防災体制の在り方と市教委の指導に根本的な原因があった」「(死亡は)人災であると認めるのか」などと詰め寄り、さらなる原因究明を求めた。
境教育長は「未曽有の災害であることから天災と考えられるが、学校管理下の被災として人災の部分も考えられ、どちらかという判断はしかねる。いろいろな要因が含まれている」と話した。
説明会は約7カ月ぶりの開催。遺族ら約70人が参加し、報道関係者に初めて公開された。市教委は今後も必要に応じて説明会を開くほか児童4人、教師1人がいまだ行方不明のため、関係機関と連携して捜索を継続する考えを伝えた。
悲劇を繰り返さないため、市教委は防災マニュアルの見直しとマニュアルに基づく実践的な訓練の実施、教職員の防災指導力、災害に適切に対応できる能力の向上を図り、地域ぐるみの防災も推進することしている。
市教委は昨年6月、生き残った男性教諭や児童らから聞き取った調査結果を基に説明会を開催。遺族らの追加検証を求める声を受け、8〜12月に保護者31人に追加調査を行った。
【石巻市教委が防災マニュアルの不備などを明らかにした保護者説明会=石巻市飯野川一小】 |
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