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「えんずのわり」継承
2012.01.13
東松島宮戸男子3人
仮設巡り多幸祈る/
 東松島市宮戸月浜地区に伝わる国の重要無形民俗文化財えんずのわりの「おこもり」が11日夜、地区内の五十鈴神社の岩屋で始まった。東日本大震災で存続が危ぶまれていたが、小学生3人の参加で実施にこぎつけた。子どもたちは岩屋で食事を共にし、仮設住宅団地の談話室で寝泊まりしながら16日まで暮らす。14日はメーン行事の「鳥追い」で地区内を巡り、大漁と五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する。

 200年以上も続く伝統行事で、女子禁制の独特の風習を持つ。例年は中学生が指揮を執るが今年は地区内におらず、宮戸小5年の鈴木海斗君(11)を大将に、弟の3年颯斗君(9)と、4年の小野瑠晟(りゅうせい)君(10)が参加した。

 初日は同神社に参拝した後、石段わきの岩をくりぬいた10畳ほどの広さの岩屋でおこもりを始めた。食事はご飯とみそ汁だけの精進料理。大人の手を一切借りず、持ち寄ったジャガイモやネギ、ニンジン、ゴボウを冷水で洗い、豆腐、油揚げの具を加え、いろりでまきを燃やし煮炊きした。

 これまでの最年少の大将となった鈴木君は「2年生から経験しており、不安はない。昨年は大津波に襲われたが、今年は地区の人々が安全に暮らせることを願い頑張りたい」と力強く語った。

 地区内では大震災による犠牲者はなかったが、津波でほとんどの家屋が流失。住民は仮設住宅暮らしを余儀なくされている。14日午後7時ごろから始まる鳥追いでは仮設住宅を巡り、地面を神木で突いて意地の悪い鳥を追い出し、多幸を願う。

【煙が立ちこめる岩屋にこもり、食事を作る小学生たち=東松島市宮戸月浜】
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