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■復興元年マイワシ豊漁
2012.01.11
金華山沖・定置網
女川魚市場連日150〜230トン/
 金華山沖の大型定置網で、マイワシの豊漁が続いている。昨年末から女川魚市場へ大量に水揚げされており、5日の初売り後も連日150〜230トンを維持。10日も運搬船7隻が計150トンを運んだ。例年の約10倍の量に当たり、同魚市場は「とても驚いている。1、2月は刺し網などの水揚げが主体で、定置網にまとまったマイワシが入ることは珍しい。復興元年として幸先の良いスタートを切れた」と喜んでいる。

 水揚げされたマイワシは、体長20センチ前後の中型が多く、1キロ当たり平均35〜50円の好値で取引されている。養殖魚の餌用などとして女川町や石巻市の冷凍工場に運ばれ、一部は鮮魚出荷されている。

 同魚市場ではここ数年、定置網と巻き網船を合わせたイワシ類の水揚げが年間1000〜3000トンで推移してきた。今年はわずか4日間で700トンに達している。

 加藤実専務は「この時期、イワシの水揚げはせいぜい1日10〜20トン。しかも、昨年まではセグロイワシが主体だった。マイワシがこれだけ豊漁だったことは記憶にない」と話す。

 マイワシが、定置網に入りだした原因を「津波の影響では」とみる人もいるが、県水産技術総合センターは「回遊魚なので、津波の直接的な影響は考えにくい。巻き網船が震災で減り、定置網が上向いた可能性はある」としている。

 マイワシは高知県沖から1年かけて、北海道沖まで北上する。同センターは「群れは濃い」としており、定置網関係者も「海が荒れなければ、いい漁模様が続くのではないか」と語る。

 3月初旬には春漁のトップを切ってイサダ漁が始まり、震災からの復活を目指す養殖ギンザケの水揚げが続く。マイワシの豊漁から始まった復興元年に、市場関係者の期待が膨らんでいる。
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