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■憩いの会所、竹で構築
2011.09.17
気仙沼市本吉・日門漁港周辺
住民と滋賀の大学協力/
 気仙沼市本吉町の日門漁港近くの高台で、竹を構造材として使った珍しい集会所の建設が進められている。地元住民と滋賀県立大が協力して制作。「復興の方舟(はこぶね) 竹の会所」と名付けた集会所は、被災した集会施設の代替所として、地域住民の憩いの場としての活用が期待される。

 竹の集会所を建設しているのは、造船の加工技術を生かしたデザイン建築で活躍する高橋工業(気仙沼市波路上、高橋和志社長)と、竹の建築物を手掛けたことがある滋賀県立大の陶器浩一教授(建築)。

 両者は、5年前に静岡県熱海市で鉄骨住宅の建設に携わって以来、交流を続けていた。高橋社長が4月中旬、震災見舞いに訪れた陶器教授に「建築資材が不足する中、加工が難しくない竹で集会所を作ってほしい」と依頼したのをきっかけに建設することが決まった。

 滋賀県立大での竹の耐性実験などを経て、集会所は、竹のしなりを活用した構造とし、壁と天井をアーチ状にすることにした。外観は、上から見ると巻き貝のような形状。広さは約160平方メートルで、約100人の収容が可能になるほか、天井が最高で約6メートルにもなる広い空間を確保できる。

 壁や床材などの、構造材はすべて地元産の竹を使用。床板のパネルや、外壁となるテントで使うビニール素材は企業から寄贈されたものを使うため、建設費はほとんどかからないという。

 完成は24日の予定で、竹の切り出しからの制作期間は2週間あまり。この間、陶器教授の研究室の学生や、その友人ら約40人が、手作業で建設を進めている。

 高橋社長は「地元に伝わる平磯虎舞の練習場とするなど、多くの住民が気軽に使える場としたい」と話す。震災で被災した近くの集会施設に代わり、住民の憩いの場として活用したい考えだ。

 陶器教授は「まちづくりなどについて語り合う場などとして、地元で有意義に使ってほしい」と話している。
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