■2浜の鳴り砂は無事
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2011.05.14 |
文化庁が気仙沼、宮城・南三陸町を調査
国登録文化財、5店舗の被害深刻/
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文化庁の文化財調査官らが9〜11日、気仙沼市と南三陸町を訪れ、両市町の国、県、市指定文化財の東日本大震災による被害状況を調査した。このうち気仙沼市が国の天然記念物指定を目指している「十八鳴(くぐなり)浜」(大島)と「九九鳴(くくな)き浜」(唐桑町)について、桂雄三調査官は鳴り砂には被害がないことを確認。市教育委員会は年内の登録に期待を寄せている。
桂調査官は、県文化財保護課と市教委の文化財担当者ら4人とともに、9日は十八鳴浜、10日は九九鳴き浜を訪れた。
二つの浜は市天然記念物に指定されている。市教委は学術的な価値の高さや環境保全への関心をより高めるため、国の文化財(天然記念物)指定を目指して今年1月、意見具申書を提出した。
両浜とも津波などの影響で樹木やがれきなど多くの漂流物が打ち上げられていた。しかし、十八鳴浜では乾いた砂を踏みつけると、「キュッ、キュッ」と鳴り砂特有の音が鳴った。
九九鳴き浜の調査は満潮と重なった上、前日に降った雨で砂が湿り、音がするかどうかは確認できなかった。砂を手にした桂調査官は「砂が流失してないか心配だったが大丈夫だった。砂粒の状態も前の調査時と変わっていない。砂が乾けば鳴ってくれるだろう」と話した。
九九鳴き浜の調査を終えた桂調査官は同日、国の天然記念物に指定されている「魚竜化石」がある南三陸町の歌津魚竜館も調べた。
11日は熊本達哉調査官らが気仙沼市を訪れ、国登録有形文化財となっている武山米店、角星店舗、男山本店(以上魚町)、小野健商店(南町)、三事堂ささ木店舗(八日町)の5店舗と県指定有形文化財の補陀寺六角堂(古町)、江戸時代に建てられたかやぶきの旧家「小々汐大家 尾形家」(小々汐)を調査した。
国登録の5店舗は、大正から昭和初期に建てられ、変形した敷地を有効に使った当時最新の建築技術やモダンな装飾などが特徴。今回の大津波で1、2階まで水に漬かったり建物自体が流失したりするなど、大きな被害を受けた。
各店舗の社長らから当時の様子や被害の説明を受けた熊本調査官は「予想した以上に被害は厳しい。要望なども踏まえながら、保存、修繕など何ができるのか、所有者や市町教委とともに相談していきたい」と述べた。 |
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