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■陸上部の合宿誘致に力
2010.02.19
気仙沼大島観光協
学校や実業団へPR
通年受け入れ態勢を充実/
 気仙沼市の気仙沼大島観光協会(白幡昇一会長)は、2011年度から高校、大学、社会人の陸上部の合宿誘致に力を入れる。毎年4月に大島で開催される河北新報気仙沼つばきマラソンに使用される大島の起伏に富んだ海浜コースを活用し、選手のレベルアップにつなげてもらう。それとともに観光オフシーズンの冬場にも合宿を誘致することで観光客の通年受け入れ態勢を充実。小田の浜海水浴場や亀山リフトを中心とした夏型観光からの脱却を図る。

 陸上合宿の誘致に向け、観光協会は10日、大島民宿案内所で役員会を開き、白幡会長と宿泊施設、飲食店関係の会員7人でつくる受け入れのための準備会を設置した。

 今後、準備会で協議を重ねながら、陸上合宿の具体的プランなどの企画をまとめて、チラシを作成。4月17日に開催される第29回河北新報つばきマラソンの出場者に配布してPRすることにしている。

 当面は県内の高校、大学、実業団などを中心に誘致を図るが「いずれは、岩手、山形などの隣県にもPRの輪を広げていきたい」(白幡会長)という。

 気仙沼大島観光協会が陸上合宿の誘致に取り組むきっかけになったのは、1月16日に京都市で開かれた全国都道府県対抗女子駅伝の県代表チームが、昨年12月26〜29日に大島で強化合宿を行ったこと。

 合宿には中学生から社会人までの代表メンバーと監督、コーチら約20人が参加、主につばきマラソンで使用する県道コースを使って練習をした。

 合宿を誘致した元宮城陸上競技協会理事で気仙沼市陸上競技協会会員の松本治さんによると、アップダウンに富んだコースが練習向きと評価され、思っていた以上に温暖な大島の気候も選手やコーチらに好評だった。

 さらに「揚げ物を食べられない選手のために、宿泊先の民宿が提供した大島名産のユズ、ワカメなどを使った地元料理にも感激していた」(松本さん)という。

 大島のコースは、つばきマラソンだけでなく、昨年まで気仙沼・本吉地区中学総体駅伝競技にも使用された。こうした大会が長年行われてきたことで大島には走る選手を温かく迎え、応援する風土が根付いていることも合宿を誘致する上で大きな武器になる。

 気仙沼市陸上競技協会の須藤武会長も「大島のコースは高齢者にはややきついかもしれないが、適度なアップダウンがあり、陸上選手の強化合宿には向いている」と指摘。観光協会の新たな取り組みで市協会と宮城陸協との結びつきが強くなることにも期待する。

 誘致プラン案では、1泊3食として朝食、夕食は宿泊施設、昼食は飲食店を食べてもらう内容にする考え。合宿となれば宿泊日数も多くなるため、通常の宿泊価格よりはリーズナブルにして連泊しやすくする。料理も生ものを避けるなど、合宿する側の要望を聞いた上で、陸上選手に適したメニューを考えていく。観光協会の企画に賛同する宿泊施設や飲食店の協力を得ながら、合宿誘致を進めていく方針だ。

 白幡会長は「最近は、大島でウオーキングを楽しむ観光も増えている。島内には箱物施設はないが、その分、歩いたり走ったりするコースには恵まれている。それを何とか観光振興に役立てていきたい」と強調する。

 また、気仙沼大島観光協会は本年度内に大島の交通安全協会と協力し、島内の交通や景勝地の景観の妨げとなっている植物の伐採作業も計画している。

 事前調査などもして伐採する場所を検討。合宿で訪れる選手や観光客に快適に走り、歩いてもらうともに、かつての“絶景ポイント”の復活も図りたい考えだ。
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