■小正月行事に赤信号
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2010.01.22 |
気仙沼、少子高齢化で担い手不足
一景島どんと祭、2011年から中止
太田・なまこどり、2012年以降中断/
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気仙沼・南三陸地方では今年も小正月行事がにぎやかに行われたが、気仙沼市では二つの行事が中止、あるいは来年から中断することになった。一景島公園(弁天町)のどんと祭は実行委員会の高齢化などを理由に中止になり、太田地区の「なまこどり」は主役となる小学生の減少で来年以降中断する。全国的な社会問題である少子高齢化の波が、伝統行事継承に難題を突きつける格好となった。
◎作業の負担、限界に
「中止とすることで、市民にどんと祭のあり方の問題提起をしたかった」。
こう話すのは、一景島公園でどんと祭を主催する実行委員会の池原修さん(68)。「実行委の高齢化などで維持することが難しくなった。中止は苦渋の決断。今後は新しいどんと祭りのあり方を探りたい」とも語る。
一景島公園のどんと祭が、市内17の行政区で構成する実行委の主催となったのは1998年。以前は、一景島神社の氏子らが主体となって正月飾りを燃やし、お清め後に収集車で処分していた。
ところがここ3、4年で、公園に持ち込まれる正月飾りの量が増加。市内の他神社のどんと祭が中止になって、その分の正月飾りが持ち込まれ始めたためだ。車で訪れやすい公園の立地も増加原因にある。
持ち込み量が増加すれば、不燃物の分別作業や焼却に当たる負担は増すばかり。このため実行委は「高齢化が進み、体力的に続けるのは限界」などと判断し、来年以降も中止と決めた。「一部住民だけでなく、市全域でどんと祭のあり方を再考してもらいたい」(実行委)との思惑もあった。
市内有数規模のどんと祭の中止は、他神社へも影響を及ぼした。一景島公園から1.5キロほど離れた浜見山の紫神社(菅原秀紘宮司)では、正月飾りの持ち込み量が昨年の1.5倍に増加した。
同神社のどんと祭は、地区の青年会が主催し、次代の担い手にバトンを引き継いでいる。氏子副総代の千葉秀宣さん(67)は「氏子はそこの神社に正月飾りを持ち込むのが本来の姿。だが、時代の変遷もあり、そうもいかなくなった」と語る。
◎たたき役2人だけ
「なまこどり」は太田地区のPTA行事として1978年に復活した。法被姿の子どもたちが太田、魚町地区の民家、商店を回り、玄関先でナマコの入った袋をたたきつけ、家内安全や商売繁盛を願う行事として親しまれた。
しかし、今年は太田2区の小学生が4人に減り、ナマコのたたき役の男子児童が2人だけになった。前年に不幸があった家庭は参加できない習わしから「たたき役がいなくなる心配もあり、PTAで協議し、今年限りにした」と太田2区PTAの浜口聡恵会長は話す。
「なまこどり」は14日夕方に行われ“最後”を惜しんで駆けつけた中学生を含め、幼児と小中学生13人が参加し、太田2区内の約60軒を回った。
加藤哉生君(10)=気仙沼小4年=は「最後なのでより気持ちを込めてナマコをたたいた」と大役を立派に務めた。小学生時代に毎年参加していた岩井龍也君(15)=気仙沼中3年=は「楽しい思い出がいっぱい。今回で終わるのは寂しい」と残念がった。
訪問を受けた家庭でも「来年から子どもたちの姿を見られないのは寂しい」(67歳女性)「2歳の長女が小学生になって参加するのを楽しみにしていた」(42歳主婦)と惜しむ声が相次いだ。 |
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