トップニュースファイル≫2011年01月
■ALT通じ国際交流
2010.01.15
気仙沼・津谷小と米イリノイ州の小学校
絵画や習字、作品交換/
 気仙沼市津谷小(長田勝一校長、児童246人)は、同校の5、6年生に英会話を教える外国人英語指導助手(ALT)のパトリシア・ブルエンさん(39)を通じて、米国イリノイ州の小学校と交流することになった。10日に米国へ帰国したパトリシアさんの夫アンディ・ブルエンさん(38)に絵画や書き初めなどの児童作品を手渡し、米国の小学校へ届けてもらった。今後は、米国の小学校からも児童の作品を送ってもらう。電子メールやインターネットのテレビ会議システムなどを通じた両校児童の学習交流や教職員による意見交換まで発展させたい考えだ。

 アンディさんの帰国を前に5日、ブルエンさん家族と児童代表、長田校長が同校の校長室に集まった。菅原海君、市川佑太君(ともに6年)がアンディさんに、1〜6年生の各クラス代表者が仕上げた絵画、貼り絵、習字や、共同制作した作品など約30点を手渡し、イリノイ州シカゴの郊外のグレンエレンにあるベンジャミン・フランクリン小学校に届けてくれるようにお願いした。

 パトリシアさんは、2009年8月から気仙沼市のALTとして津谷、小泉、大谷、馬籠、階上、水梨の市内6校で英会話を教えている。長男のドゥルー君(現津谷小6年)と次男のベンジャミン君(同4年)も一緒に来日して、同市本吉町津谷に在住し、津谷小に通学している。

 当初、日本での学校生活に不安だった2人の子どもたちも、1年半が経過した今はすっかり慣れ、日本語もたくさん覚えた。2人は「休み時間に友達とサッカーやドッジボールをしたり、休日は友達の家でゲームをしたりするのが楽しい」と話す。今回、交流を呼び掛けているB・フランクリン小は、ドゥルー君とベンジャミン君が来日するまで在籍していた学校。

 津谷小は2010年7月にパリのユネスコ本部から「ユネスコスクール」に認定された。これまで取り組んできた緑化活動を中心とした「環境教育」、豊かな自然や伝統文化などの恵まれた地域環境を生かした「地域教育」に力を入れたESD(持続的発展)教育に力を入れている。

 「せっかく、米国の子どもたちが津谷小に在籍しているのだし、ユネスコスクールに認定されたのも良い機会。外国の小学校との交流が津谷小児童に海外とつながっていることを体験させてくれる。グローバル(世界的)な視点を育てたい」。そう願った長田校長がB・フランクリン小との交流活動の仲介役を依頼し、パトリシアさんが快諾した。

 児童会を中心に児童同士も話し合って交流活動の具体的内容を決めた。特別支援学級も含めた1〜6年までの計12クラスに作品の出品を呼び掛けた。

 パトリシアさんの任期は今年7月まで。今年春に津谷中1年、津谷小5年に進学するドゥルー君、ベンジャミン君兄弟も帰国することになる。しかし、津谷小はブルエンさん家族を接点とした交流を末永く続けていきたいと考えている。
ニュースインデックスへ戻る
※本ページに掲載の記事・写真などの一切の無断転載を禁じます。
Copyright (C) 2002 SANRIKU KAHOKU INC. All Rights Reserved.
WWW.SANRIKU-KAHOKU.COM