■技能検定、合格者が増加
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2010.12.25 |
気仙沼向洋高「クラフトマン21」実践
社会人講師の実習奏功
意欲向上「就職難克服を」
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気仙沼向洋高(川相秀樹秀樹長、生徒342人)の機械技術科は、県事業の「クラフトマン21」実践校として、生徒が在学中に国家検定の技能検定を取得するための支援事業に取り組んでいる。従来は年間1、2人程度だった検定合格者が、事業がスタートした2007年度以降は毎年2けた台に跳ね上がった。合格者は希望職種への就職で確実に有利になる。生徒自身の“やる気”アップにもつながり、大きな成果を上げている。
気仙沼向洋高は機械技術科の職員7人がスタッフとなり、機械加工(旋盤作業、フライス盤作業)、機械検査、機械保全、電気機器組み立て―などの各部門で技術検定合格に向けた生徒への支援事業に取り組んだ。
同校の検定合格者の03〜10年度の推移は別表の通り。03〜06年度は年1、2人程度しか合格していないが、事業が始まった07〜09年度は15、46、32人と激増。10年度は、前・後期の2回ある検定の前期分だけで35人に達した。後期の技術検定も受験希望者が約60人おり、さらなる増加は確実だ。
機械技術科長の武田修司教諭(41)によると「06年以前は、教員自身に技能検定合格のためのノウハウを教える技術がなく、1年に1、2人を集中的に指導して取得させていた」という。
クラフトマン21実践校となった07年度以降は気仙沼市内をはじめ、石巻、仙台、登米の各市にある19企業から講師を招いて月数回の講習会を開いた。
さらに、機械技術科の教員自身が技能検定資格を取得し、そのノウハウを授業前や放課後の学科・実技勉強会で生徒に教えてきた。
不況の影響で高校生の厳しい就職戦線が続く中、9月の就職試験では機械技術科で就職を希望する3年生20人のうち19人が第1志望に一発合格した。
「不況でも、技能検定資格があれば就職難を克服できる」という意識が浸透してきたという。講習会は土日曜、朝の勉強会は授業開始の1時間も前に始まるが、生徒たちは部活動と両立しながら熱心に通い続けている。
「団塊世代の大量退職の中で、講師を派遣する企業側にとっても技能資格を持った若者が業界に入ってくれる利点がある。高校生に教えるための工夫は社員教育にも生かせる」と武田教諭。クラフトマン21は学校、企業の双方に大きなメリットがあることを強調する。
<「クラフトマン 21」>「クラフトマン 21」は、経済産業、文部科学両省が07年度から3カ年事業で実施。工業系高校と産業界が連携してモノづくり人材の育成に取り組む内容。県内ではみやぎ工業会と県教委が実施機関となり、気仙沼向洋、宮城工業、石巻工業、仙台工業の4校を実践校に指定。地域の産業界から講師派遣を受け技術指導や職業選択に生かすため就業体験などを行った。
国の全額補助を受けた同事業は09年度で終了したが、大きな成果を収めたことから県と県教委は10年度、「みやぎクラフトマン21」事業として工業学科を抱える高校も含めた10校に拡大し、人材育成と就職率アップに役立てている。 |
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