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■「新聞づくり授業」スタート
2010.07.10
気仙沼・面瀬小
地域を題材に表現力養おう
取材や記事、基礎から/
 気仙沼市の面瀬小(佐藤清貴校長、児童423人)と河北新報社が連携して取り組む総合学習の「新聞づくり授業」が6日、同小でスタートした。新聞に親しみ、児童らが実際に地域で取材し作ってみることで表現する力を養うのが、プロジェクトの狙い。5、6年生4クラスが対象となり、計3回の授業を通じ取材や記事のまとめ、紙面製作、発表会を行う。

 2校時にわたる1回目の授業は、新聞に親しむことから始まった。

 河北新報社の八浪英明経営企画室企画委員が5年生73人(2クラス)を、今野俊宏メディアセンター長が6年生71人(同)をそれぞれ指導。児童は当日付河北新報と河北新報「リアスの風」最新号を一人一人手にした。

 新聞製作の基礎を学ぶ1校時目は、両講師がサッカーワールドカップ(W杯)の紙面を例に、記事の割り付けや写真配置のポイントを解説した。

 話題を集める口蹄(こうてい)疫のニュースについては、畜産農家を励ますため、宮崎と仙台の学校の小学生がそれぞれ「千羽鶴づくり」に取り組んだ二つの記事の写真を比較。一方の記事の中で、子どもたちが笑顔を見せる写真を使ったのはなぜかを考えさせた。

 見出しの一部を隠したクイズを出し、記事の中で筆者が一番伝えたいことを「主見出し」にする技も教えた。

 気仙沼漁協などが、市民から募った278万円を口蹄疫被害義援金として宮崎に贈った記事を例に、カツオ一本釣り漁業を通じた気仙沼と宮崎の結びつきも紹介。記事が地域を越え、人々の心をつなぐことを伝えた。

 面瀬小の総合学習のテーマは、5年生が「面瀬の海についてくわしく調べていこう」、6年生は「私たちの地球〜始めよう、自分たちにできること」。

 2校時目は、このテーマに沿った新聞づくりをどう進めるか、児童たちが早速準備を始めた。

 5年生は、養殖カキの育て方と習性、面瀬川河口の観察、遠洋マグロ漁船の見学などこれまで学習した題材を確認した。

 その上で、一人一人が取材テーマを選び、その舞台となる場所や、記事を書く際のさまざまなキーワード、誰に話を聞いたらいいかなどを、ワークシートに記入した。

 八浪氏は「出来上がりをイメージしてほしい。作文を書くのではなく、自分たちで調べたことを分かりやすく伝えることが大事」と助言した。

 6年生も学習テーマに沿って、それぞれが思いつくキーワードを発表。「エコ活動」「異常気象」「砂漠化」「未来を残す」など、地球環境問題を意識したさまざまな言葉が上がった。

 今野氏は「面瀬に住んでいるからこそ取材できる内容を選んでほしい。足元を見てみよう」とアドバイス。「読者に楽しんでもらうには、皆さん自身が楽しんで新聞をつくること」と教えた。

 6年生の畠山大貴君(12)は「読んだ人が喜び、興味を持ってもらえる新聞を作りたい」、藤田華帆さん(12)も「新聞を見やすくするため、写真を多く使いたい。皆で協力して頑張る」と張り切っていた。次回の授業は10月に行われる。

<新聞づくり授業>面瀬小が総合学習で実践してきた地域での環境教育の成果を土台に、新聞づくりを通じ一人一人の考える力、表現する力を高める。河北新報社は問題意識の立て方、取材や紙面製作などのノウハウを授業形式で分かりやすく伝える。児童らは地域で取材し記事をまとめ、5年生は壁新聞、6年生は個人新聞を完成させる。
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