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■底引き新船9月操業
2010.07.07
石巻地域漁業改革
巻き網に続き第2弾
量より採算 高い鮮度保持/
 漁業の構造改革を進める石巻地域プロジェクトの第2弾「19トン型沖合底引き網船」が完成した。同船は、安定性に優れた船形、高度鮮度保持する冷却装置など最新の技術を導入し、昨年のスーパー巻き網船に次ぐ改革型漁船。小型底引き網船(9・7トン)の建造も進んでおり、5月に1隻が完成、9月にもう1隻が続く。漁獲量よりも採算性を重視した底引き網漁の近代化に期待が高まっている。

 完成した19トン型沖合底引き網船は、国の「もうかる漁業創設支援事業」に基づき、石巻地域プロジェクト協議会(会長・河村五郎石巻魚市場買受人協同組合代表理事)が計画した。

 協議会が建造者を公募し、船主で石巻市の渡波漁船漁協の阿部幸一さん(55)が名乗りを上げた。相馬市の造船会社が建造し、「第3福寿丸」(乗組員5人)として9月から操業を開始する。

 同船は、悪天候にも強い安定した船形、船上作業がすべてブリッジでできるなど、安全性に配慮している。さらに、漁労データの自動収集と急速冷却装置を導入。漁獲物を0度近くまで一気に冷やし、高品質を保つ機能を備えている。

 もうかる漁業創設支援事業では、漁船運用で赤字になっても、実施初年度(2010年度)から3年間、国が半分を穴埋めしてくれるなどの措置もある。

 進水披露宴が6日、石巻グランドホテルであり、渡波漁船漁協の雁部宏充組合長は「組合を挙げて支援していきたい。新たな販売形態も模索するプロジェクトに期待している」とあいさつ。石巻魚市場の須能邦雄社長は「魚市場への水揚げ増、石巻経済の活性化につながってほしい」と祝辞を述べた。

 船主の阿部さんは「後に続く船が出てきてほしい。そのためにも採算性の向上に努力した操業を心掛けたい」と意気込みを示した。

 9月完成予定の9・7トン型小型底引き網船は、船体を小型化して経費削減を図り、底引き網の禁漁期間にランプ網の操業を可能にし、はえ縄漁にも対応できる。5月に完成したもう1隻はランプ網漁との兼業ができる。

 同協議会では、今後もサンマ船への適用拡大などを模索。石巻地域で漁業の近代化をさらに進めていく考えだ。

【最新の技術を結集した沖合底引き網船「第3福寿丸」=石巻港】
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