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■ミツバチ ソバ畑へ引っ越し
2010.07.06
夏越し実験 授粉に活用
イチゴ農家連携・石巻地方/
  イチゴの授粉に活躍したミツバチをソバの授粉にも活用し、秋には再びイチゴ農家に戻すリサイクル実験が石巻地方で始まった。多くのミツバチが夏を越すことができれば、イチゴ農家は高価なミツバチを新たに購入する経費が少なくて済む。ソバ農家はソバの授粉を促進し、今月末に収穫する夏ソバの収量アップが期待できるという。ミツバチの活用で、イチゴ農家とソバ農家が連携する県内初の試みに注目が集まっている。

 ミツバチの夏越し実験を始めたのは、石巻地方のイチゴ農家とソバ農家。県石巻農業改良普及センターが指導している。

 イチゴハウスで活躍したミツバチは、収穫が終了する6月ごろに役割を終える。巣箱をハウスの外に出して延命を図る農家が多いが、大半は死滅するという。実験では、ミツバチがイチゴ栽培が再開する秋まで生かす方法などを調べる。

 実験では、収穫を終えた複数のイチゴ農家からミツバチを巣箱ごと提供してもらい、石巻市桃生町と東松島市鳴瀬地区のソバ畑5カ所(計26ヘクタール)に30箱を設置した。

 ミツバチを提供したイチゴ農家阿部良之さん(35)=東松島市赤井=は「イチゴ農家では、ミツバチの延命はなかなか難しい。ソバ畑で夏越しができればメリットは大きい」と実験の成功に期待する。

 平均的なイチゴ農家の場合、5〜10箱のミツバチを購入する。ここ数年、ミツバチ不足で1箱3万円以上に高騰しており、経費負担が大きい。夏越しができれば、その負担が軽減される。

 ソバ農家にとってもミツバチの導入で安定した収量が期待できる。石巻市桃生町のソバ農家は昨年、ミツバチを試験的に導入。天候不順で他地区は不作だったが、ミツバチを入れた畑では例年並みの10アール当たり70キロのソバを収穫できた。

 ソバ畑6・3ヘクタールを経営する株式会社「大地」(石巻市桃生町、伊藤雄一郎代表取締役)は「餌やりや暑さ対策などに試行錯誤しながら取り組む」と意欲的だ。
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