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■コククジラ骨格標本公開
2010.03.31
おしかホエールランド
体長7.8メートル/
 鯨類の中でも貴重種で、絶滅危惧(きぐ)種になっているアジア系コククジラの骨格標本が石巻市鮎川浜のおしかホエールランドに展示され、30日に現地で展示開始式があった。シロナガスクジラと同じヒゲクジラ類でコククジラ科に属する唯一の種。北米を回遊するカリフォルニア系は資源増加傾向にあるというが、日本近海のアジア系は国際捕鯨委員会(IWC)の推定で121頭しか確認されておらず、絶滅の恐れがある。標本は31日から一般公開する。

 展示したコククジラは2005年7月、女川町江島沖の定置網に入り、死亡した親子(共に雌)のうち子クジラの方。調査に当たった東京海洋大が入手し、骨格標本にした。親クジラは同大の鯨ギャラリーに、子クジラはホエールランドに展示することになった。

 開始式で、亀山紘石巻市長は「極めて貴重な完全骨格であり、展示を喜ばしく思う。これを機に東京海洋大との交流を進めていきたい」とあいさつ。東京海洋大の松山優治学長は「クジラのまちとして知られる当地に展示できて光栄だ。石巻市ときずなを強め、多方面で交流していきたい」と祝辞を述べた。

 亀山市長、松山学長らが骨格標本を除幕すると、天井からつるした体長7・8メートルの骨格が現れ、出席者から拍手がわき上がった。

 除幕式に先立ち、同大海洋科学部の加藤秀弘教授がコククジラについて解説。数が少ない理由は、泥の中にいるゴカイなどを餌にし、比較的沿岸部で生活している。このため、人間社会との接触が多く、個体数が増えにくいという。

 加藤教授は「戦後、出現が確認されたのはわずか19例。太平洋岸は子クジラしか発見されていなかった。親子での発見は研究者を驚かせた」と説明した。子クジラとしては国内最大、体長12・8メートルの親クジラは雌としては世界最大の標本という。

 おしかホエールランドは4月から年中無休。時間は午前9時〜午後5時。

【展示が始まったコククジラ骨格標本=おしかホエールランド】
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