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■卒業生の似顔絵描き奮闘
2010.02.25
石巻中 漫画家志望だった新妻校長
3年114人分 色紙に夢託す
自身も”卒業” 思いひとしお/
 卒業記念に生徒の似顔絵を贈ろうと、石巻中の新妻牧雄校長が3年生への似顔絵描きに精を出している。美術教師になる前は、漫画家に弟子入りしたという異色の経歴を持つ校長が描く生徒の顔は本人そっくり。一人一人の特徴をとらえ、胴体部分は部活動の場面をアレンジしてマンガチックに描いた。今週末で完成させ、3月6日の卒業式前日に色紙を配る予定だ。新妻校長は「素晴らしい生徒たちを喜ばせたい」と追い込みを掛けている。

 同校の3年生は114人。卒業記念に一番思い出に残るものをと考え、特技を生かした似顔絵を贈ることにした。卒業アルバム用に撮った顔写真を参考に、色紙に鉛筆で下書きをし、筆ペンで仕上げていく。

 似顔絵の特徴は、部活動の場面を切り取って創作した点。卓球部の生徒にはラケットとボールの代わりに、フライパンとふ化したひなを持たせるなど、遊び心を持って楽しみながら描いている。

 似せるポイントは「目の特徴をとらえること」という。生徒から募った好きな言葉の漢字も揮毫(きごう)している。1枚描くのに約50分。冬休み中から描き始めた。

 新妻校長は石巻市出身。漫画家を目指し、多摩美術大を卒業後、ギャグマンガ家の榎本有也さんに1年半弟子入りした。

 その後、中学校の美術教師になり、利府三小校長、石巻市教委学校教育課長を経て、2008年4月から現職。

 昨年の卒業生にも似顔絵の色紙を贈ったが、今春は自身の教職生活も”卒業”を迎えるとあって、思いもひとしおだ。

 新妻校長は「生徒には元気と楽しい思い出をもらった。中学校で頑張ったことを忘れず、志を持ち、夢の実現に歯を食いしばって努力してほしい」と期待している。

【卒業生に贈る似顔絵描きをする新妻校長=石巻中】
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