■斎藤氏庭園 公有化見送り
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2010.02.25 |
石巻市
価格交渉、合意に至らず/
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石巻市は、同市前谷地の国指定名勝・斎藤氏庭園を本年度内に公有化する方針だったが、当面見送ることを決めた。庭園の買い取り価格で所有者の希望と大きな開きがあり、合意に達しなかったため。庭園の指定管理団体になっている市教育委員会が23日の市議会全員協議会で明らかにした。
市は庭園の公有化を目指す文化庁の要請を受け、庭園を市施設として維持・管理する条例を制定。運営経費を予算化し、昨年4月から庭園の管理を担ってきた。価格面などで折り合えば、本年度内にも庭園を取得する意向だった。
市教委の歴史文化資料展示施設整備対策室によると、昨年6月に文化庁の「史跡等購入費補助金」の交付決定を受け、庭園買い上げに向けて不動産鑑定と樹木や庭石などの評価見積もりをした。
3者が算定して平均値をとったという市の見積額は1億3100万円。庭園所有者は3億円での買い上げを希望し、価格交渉で合意に至らなかった。
市は年度内の取得を断念、公有化する国庫補助事業を取り下げた。亀山紘市長は所有者に話し合いの継続を申し出ており、公有化事業の実施に向けて交渉を続ける。
斎藤氏庭園は、東北屈指の大地主とされた斎藤家(現在の当主は武子さん)の所有。山林を含めて約2・7ヘクタール(宅地は約0・8ヘクタール)。邸宅背後に広がる丘陵地を一体の空間として、樹木と林が四季折々の色彩をまとう観賞価値の高い近代庭園とされる。地震で土蔵が損壊するなど、保存に向けた環境整備が急務。市教委は補修に5億円かかると試算したことがある。
国の名勝指定以降、斎藤家が公的機関への所有権移譲を望み、財政難の市が難色を示していた。公有化する場合、国が取得費の8割を負担、残る2割を地元の県、市が折半し、県の負担上限額は800万円。斎藤家側が打開策として、市と県の負担分を市、県に寄付することを提案し、公有化事業が動きだしていた。 |
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