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■コミュニティー道機能空回り
2010.02.19
石巻市伊原津・鹿妻南2丁目
住民不満 逆行車、後絶たず
石のオブジェ歩行に支障/
 石巻市のコミュニティー道路の先駆けで12年前に整備された「伊原津・鹿妻南2丁目コミュニティー道路」に、近辺住民から不満の声が上がっている。一方通行にもかかわらず、逆行する車が後を絶たないほか、ストリートファーニチャーと呼ばれる石の修景施設が歩行に支障を来すといった苦情が寄せられる。「人と車の共存」という理念とは裏腹に、コミュニティー道路本来の機能が空回りしている。

 この市道は、県営石巻鹿妻住宅前?鹿妻東公園付近間の全長810メートル。鹿妻地区の国道398号に並行する東西線と、南北線の2本の道路が逆L字の形でつながっている。

 一方通行の車道は、幅員の一部を狭くしたり、交差点をやや盛り上げたりして車がスピードを出せないように設計してある。歩道は見栄えのいいカラーのブロック舗装。所々に、四角い石を2個重ねた形のオブジェや、植栽の修景施設が配置されている。

 石巻市が1995年度、建設省(現国土交通省)の「ゆとりと潤いのある良好な住環境の再生と育成」を目的にしたコミュニティー道路整備事業を取り入れて着手。2億3000万円をかけ、3年後の98年度に開通した。

 しかし、現状はコミュニティー道路としての機能が十分発揮されていない。特に東西線は、スーパーやホームセンター、書店など沿線の商業施設の買い物客が多く利用し、アクセス道路の性格が強い。住宅の街路とも接続するため、通勤通学の通り抜けに利用されている。

 歩道も、石のオブジェと街灯、電柱の間が60センチ程度と狭い個所がある。一人通るのが精いっぱいで、車いすでは通行が難しい。車道と歩道と分ける安全施設の役割を担う一方、歩行面では妨げになっている。

 先日開かれた湊地区町内会長連絡協議会のまちづくり懇談会でも、この問題が取り上げられた。道路近くに住む主婦は、一方通行を逆行するのは一般車両だけでなく「警察車両や市の車が逆行するを目撃したこともある」と指摘。歩道の狭い部分も「ベビーカーが引っ掛かり、苦労した経験がある」と嘆く。

市道路課は「車の通り抜けを抑え、閑静な住宅環境を守る機能をより明確化するための再構築が必要」とした上で、当面の対策として「石の移動、再配置を検討したい」と話している。
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