■災い払え火消しが獅子舞
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2010.02.13 |
石巻五十五人地区半世紀超す伝統
全戸回り集落の「和」守る/
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火災だけが災いではない−。石巻市河北消防団五十五人消防班(佐藤幸一班長)が、五十五人地区内の約100戸で獅子舞を奉納し、家内安全を願った。53年前から続く伝統行事。「集落の安全は自分たちが守る」。地域全体の生命と財産を守るため、火消したちが勇壮に舞った。
団員やOBら16人が参加。地区内102戸のうち、前年に不幸があった家を除く全戸を訪問した。庭先で太鼓と笛を演奏。おはやしに乗って獅子が舞い、玄関や居間で悪魔を払った。
獅子舞を始めたのは1957年。当時は地区内に獅子舞の風習がなく、他地区から出稼ぎのような一団が訪れ、獅子舞を披露していたという。「地域のことは自分たちで」と立ち上がったのが消防団だった。当時からの記録を残している帳簿には「部落の安全を祈念」「部落民の融和を図る」と目的が記されている。
獅子舞の訪問を受けた佐藤繁さん(60)は「嫁いだ娘も帰ってきて楽しんだ。一戸一戸を回ってくれるのがありがたい」と感謝。地元の行政委員らも「家が全焼するような大火は記憶にない。獅子舞のおかげ」とたたえる。
現役の団員は9人で、20〜30代が中心。防火活動だけでなく、獅子舞の技術も代々受け継がれている。獅子頭と帳簿は翌年の当番が1年間保管。毎年2月11日の本番前には、10日間ほど夜間に集まって練習を積む。
佐藤班長は「団員は足りていないが、若い人たちが入ってくれている。これからも伝統を守っていってほしい」と話した。
【民家の庭先で勇壮に舞う消防団の獅子舞=石巻市小船越】 |
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