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■女性職員の着服発覚
2009.11.24
流用総額は約1億円
南三陸農協 刑事告訴へ/
 南三陸農協(本店・南三陸町)の志津川支店に勤務する女性職員(53)が、共済掛け金や共済貸付金などを不正流用し、8372万円余を着服していることが発覚し、同農協は23日、本店で記者会見を開き、経緯などを説明した。西城弘組合長は「組合員らの信頼回復に最大限の力を注いでいく」と述べ、陳謝した。弁済の見通しは立っておらず、弁護士と相談した上で、刑事告訴する方針という。

 同農協によると、女性職員は1999年から志津川本店、2004年から今年3月まで津山支店で共済の外回りを担当。02年9月以降、共済掛け金を一括で受け取りながら、年ごとの支払いに変更する、うその申請書を作成して払戻金を着服した。

 さらに業務実績を挙げるため、知人らの名前を使って架空の共済加入者を仕立てたり、不正に口座を開設したりしたほか、着服の穴埋めに共済貸付金を流用していた。

 被害者は志津川、津山両支店管内の18戸で、実被害額は8372万円余。穴埋めに利用した額などを含めた総流用額は約1億円に上るという。

 契約者の共済証書を借りたり、届け出印鑑票の字体を写し取ったりして偽の口座を開設していた。契約者本人名義の口座を使って入出金処理をしていたために不正が見つかりにくかったとみられる。

 今月12日に女性職員による貯金口座の不審な払い戻しがあり、農協で調査。16日に女性職員が着服を認めた。着服金は自身の家族の共済掛け金や住宅ローンの返済、架空の共済加入者の掛け金などに充てていたという。

 女性職員は調査を終えた18日以降、自宅待機中で、26日に懲戒委員会を開いて処分を決める方針。所属長や役員らの処分も今後決める。

 同農協では07年に2件の不正流用が続けて発覚。全部署に業務管理の徹底などを通知していたが、見つけられなかった。

 西城組合長は会見で「信頼を第一に運営してきた中での不祥事発覚で極めて遺憾だ」と陳謝。全容の解明と再発防止にあらためて全力を挙げることを表明した。
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