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■旧北上川分流施設で落成式
2009.06.28
東北地方整備局
洪水時の安全性向上/
 東北地方整備局(岡田光彦局長)は27日、2008年3月に完成した旧北上川分流施設の落成式を登米市津山町柳津の現地で開いた。二つの水門を新設したことで、洪水に対する安全度が大幅に高まっている。岩手・宮城内陸地震の影響で式典開催が遅れていた。

 岡田局長、亀山紘石巻市長、地権者ら約200人が出席。岡田局長は「用地提供者らの協力で、洪水時の安全確保、渇水時の水量調整に配慮した施設が出来上がった。旧施設は、文化的価値がある。地域のシンボルになるよう保存したい」とあいさつした。

 この後、脇谷水門を背景にスイッチを入れる式と、くす玉を割って完成を祝い合った。桜の植樹もした。

 分流施設は、脇谷水門と鴇波水門の二つで構成。脇谷水門本体は長さ26メートル、ゲートの高さ12・8メートル。板状のゲートをワイヤウインチで上下させて開閉する。鴇波水門は本体の長さ20メートル、ゲートの高さ3・5メートル。ドラム缶を縦に切ったような特殊な形のゲートで、これを回転させて開閉する。

 施設は北上川の増水時、流量の適正な分派を担う。県北部の治水、利水をはじめ、河川の良好な環境を保全する上で重要な施設になっている。

 旧施設は、設置後70年余が経過し、老朽化が進んでいた。1996年に新施設の建設に着手。事業費は約120億円。旧施設は当時の土木技術・文化的価値が高く、土木学会が「選奨土木遺産」に認定。撤去せず保存している。
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