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■タクシー全面禁煙へ”発車”
2009.06.27
石巻支部 8月5日から足並み
シール張りアピール
快適な空間提供/
 石巻地方のタクシー会社が「タクシーの日」の8月5日から全面禁煙を始める。県タクシー協会の決定に伴う実施。タクシーの禁煙化は全国的な流れで、大半の県が実施する中、宮城は立ち遅れていた。石巻地方では、一部の会社が既に禁煙化を進めていたものの、追随する会社が少なかった。全社が足並みをそろえることで、乗客に快適な空間を提供していく。

 県タクシー協会石巻支部(33社、菊田良光支部長)によると、支部の車両台数は、435台(4月1日現在)。このうち、ぱんぷきんが26台、石巻観光タクシーが3台で既に全面禁煙を実施し、伊原津タクシーが3台を禁煙車両として乗客に協力を求めている。

 ぱんぷきんは、時代の流れに沿った「快適な空間を」と、2006年6月に1台で禁煙化をスタート。08年5月には、一般車に加えて9人乗りのジャンボタクシーや福祉タクシーなど全車26台で全面禁煙に踏み切った。

 開始当初は「禁煙車両でお願いします」と指定する客がいる一方で、夜間は酒を飲んだ帰りの客も多く、喫煙者には「たばこが吸えないなら乗らない」などと、敬遠されたこともあったという。

 ぱんぷきんは、車両の屋根に禁煙マークのあんどんを設置。ドア窓や背もたれにシールを張って「禁煙車両」をアピールしてきた。その結果、禁煙車両が乗客に徐々に周知されて定着、石巻観光タクシーでも、禁煙化はおおむね好評だという。

 しかし、石巻市のタクシーの中には「ただでさえ客が少ない。特に夜間の乗客は逃したくないので、禁煙はマイナス」と話す運転手も。喫煙者に敬遠されがちなことや、あんどん設置費用がかさむことなどから、なかなか禁煙化に踏み切れない会社もあったようだ。

 実施に当たっては、禁煙シールを張ることになる。菊田支部長は「遅まきながら実施することになった。地域の公共交通機関として、より良い車内環境を提供していきたい」と話す。

 禁煙タクシーは、03年施行の健康増進法でタクシー車内が「分煙努力義務対象」となったのを契機に全国で広がった。東北では秋田、山形、福島が既に踏み切り、岩手は一部(胆江支部)が5月に実施、宮城と青森が8月5日にスタートすることになった。

 石巻地方では、公共施設などで禁煙が進んでおり、タクシー業界の取り組みが待たれていた。
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