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■戦場の父からの絵手紙展
2009.05.30
石巻市万石町・阿部さん 来月10日から公開
平和の尊さ知って/
 戦場の父から約六十年前、娘あてに送られた絵手紙の展示会が、六月十日から石巻市湊牧山の零羊崎神社社務所宝物展示コーナーで開かれる。子を思う親の愛情の深さが、長い年月を経ても色あせない絵手紙から伝わってくる。戦争が引き裂いた親子の再会。父が見ることができたかった娘の成長する姿−。絵手紙が、家族愛と平和の尊さをあらためて感じさせてくれそうだ。

 絵手紙の持ち主は石巻市万石町、無職阿部とく子さん(八〇)。太平洋戦争で旧ビルマ(ミャンマー)に出征した亡父の政志さんが一人娘のとく子さんに送った二十枚の絵手紙と、日中戦争で一年間いた中国から送られた絵だけの便せん四枚のほか、形見の軍隊手帳や従軍勲章も展示する。

 手紙には、異国で妻や娘を気遣う文章とともに、軍舎から見える田園や寺院、ヤシの木、水牛などの動物が墨や絵の具で描かれている。

 政志さんは絵の心得はなかったが、優しく温かみのあるタッチは玄人はだし。ほとんど色あせず、六十年以上前の作品とは思えない状態で大切に保管されてきた。

 とく子さんは「新聞で紹介されてから反響が大きく、知人の後押しで公開することにした。家族を思う気持ちや、平和を愛する心を感じてもらえたら」と話している。

 七月五日まで。午前八時−午後五時。入場無料。

【亡父から娘に送られた絵手紙】
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