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■ニホンジカ過密繁殖力に困った
2009.05.29
牡鹿半島 対策追いつかない!!
08年度捕獲増も被害額変わらず
協議会報告 生息数把握できない/
 石巻市や女川町で急増するニホンジカの被害対策を検討する牡鹿半島ニホンジカ対策協議会(会長・亀山紘石巻市長)総会が二十七日、石巻市民会館であり、二〇〇八年度の捕獲、被害状況が報告された。狩猟や有害駆除などによる捕獲は、千三百三十八頭で前年度より34パーセント増えたが、被害額は約三千四百万円とほぼ横ばい。対策が追いつかない状況が浮き彫りとなった。

 捕獲の内訳は、狩猟が七百五十三頭、有害駆除が三百五十三頭、農作物の保護網による捕獲が百十三頭。死亡処理が百十九頭だった。

 狩猟と有害捕獲の合計は、前年度より二百九頭多く、中でも駆除効果が高いとされる雌は、ほぼ倍の五百九十四頭に上った。

 県の実施分も含めて、囲いわな四基、箱わな二基、くくりわな九十基を初めて設置したが、捕獲は四頭だけ。囲いわなはゼロだった。

 一方、被害額は、道路に飛び出したシカによる車被害(四十二件)が前年度比35パーセント増の約千二百六十万円で最大。樹木は29パーセント減の七百二十万円だったが、水稲約六百五十万円、牧草地約四百八十万円、畑作約三百十万円は横ばいだった。

 協議会が牡鹿半島主要道路沿いで三月に実施した夜間の生息数把握調査によると、一平方キロ当たり百二十五頭を確認。国の指針で自然への影響が少ないとされる一平方キロ当たり三?五頭を大きく上回った。

 確認したシカの七割は雌と見られる。現在実施中の有害駆除でもほとんどの雌は妊娠し、旺盛な繁殖力を裏付けているという。

 協議会は「半島全体の生息数は把握できないが、かなりの過密状態」と判断。

 〇九年度は囲いわな一基を増設するが、対策が追いつかない状況に頭を悩ませている。
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