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■特養ホーム待機者3700人
2008.07.11
石巻地方15カ所すべて満杯
669人待ち施設も
増える「老々介護」/
 石巻地方の特別養護老人ホームへの入所希望待機者が約三千七百人いることが、十日までに県がまとめた入所状況調査(六月一日現在)で分かった。複数施設への申し込みが多く、実数とは言えないものの「待機者はかなりいる」(県長寿社会政策課)という。石巻地方は高齢化率が三月末で初めて25パーセントを超えており、待機者はさらに増えそうだ。

 特養ホームは石巻地方の二市一町に十五施設(一施設五十?二十人)あり、定員は計六百八十八人。各施設とも満杯状態で、入所希望者(重複)は三千六百九十四人に上る。要介護度が低い人や「数年後が不安」として申し込む予備軍もおり、六百六十九人待ちという施設もある。

 六百人待ちの一つ石巻市大森の仁風園(定員五十四人)の竹中也寸志園長は「希望にこたえたいが、空きがなく、申し訳ない」と事情を説明。入所順位については「市の入所指針に従い、要介護度や介護者の状況などを勘案して優先順位を決めている」と話し、理解を求める。

 五月に仁風園に入所した女性(八三)は、約三年も待った。念願がかなったこの家族は「入所が決まって良かった」と喜んでいるという。

 介護者の仕事の都合や高齢者がお年寄りを見る「老々介護」も増え、宅老施設や老健施設を利用しながら待っているのが実態だ。

 石巻地方の三月末現在の六十五歳以上のお年寄りは五万五千三百九十六人。在宅の六十五歳以上の一人暮らしは七千七百八十九人で、年々増加傾向をたどっている。

 高齢者が増えれば、それだけ施設は不足する。

 「待機者の実態を把握して対応していきたい」とする県は本年度、二〇〇九年度から三カ年の高齢者元気プランを策定し、この中で方針を示すことにしている。
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