■保育所入所見送りに戸惑い
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2008.05.29 |
東松島市の障害児事業、期待したのに
きょう両親が県に支援要望/
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市立保育所に障害児保育を掲げる東松島市で、入所できない幼児がいる。壁となっているのは、行政側の障害の程度に対する判断と、財政難。懸命に育児に当たる両親は「望むのは、障害児がみんなと一緒に暮らせる地域社会。幼いころにたくさんの経験をさせたいというささやかな願いなのに」と戸惑いを見せる。市との間には解決の道を見いだせず、両親は29日、県に支援策を要望する。
入所できずにいるのは、東松島市大塩緑ケ丘、介護支援専門員土井博貴さん(二九)と妻宣子さん(三一)の長男爽陽(そうや)君(四つ)。
爽陽君は通常よりも早い二十六週で生まれ、呼吸管理などの集中治療を受けた。その後、脳性まひと診断された。足のまひなどがあり、県内の医療機関でリハビリを受けている。
博貴さんは「小学校入学前に、同年代の子どもたちと一緒に行動させて心身の成長を促したい」と昨年、入所を決意。暮れに、障害児を受け入れる市立の矢本西、大曲浜、牛網の三保育所のうち、矢本西保育所に出向いて入所を申し込んだ。
しかし、今年二月下旬に市から届いたのは、保育所入所不承諾通知書だった。思いも寄らぬ展開となり、三月十日に市役所に不服申立書を提出。この日、阿部秀保市長にも直接会い、質問状も手渡したが、いずれも入所につながる回答は得られなかった。
「市は障害福祉計画を策定した。何よりも障害児保育事業実施要項があり、障害児にもぬくもりが施されると期待していた」と博貴さん。アパート住まいをやめ、一年前に市内に自宅を建てた複雑な思いを語る。
市は、三月半ばに矢本西保育所で爽陽君の「行動観察」を実施。障害児を受け入れる三保育所の所長らを交えて三時間ほど、遊びや食事の様子を見た。
市は、本年度各保育所で計十七人の障害児を受け入れた。「受け入れは中程度の障害が対象。(爽陽君の)行動観察では、日常動作などの面で集団生活を営める状態ではなかった。安全確保の面でも難しい」と判断。「保育士の付き添いが必要であり、ひっ迫する財政状況での増員は厳しい」と、入所見送りの理由を話す。
博貴さんに対しては、受け入れ可能な民間施設を紹介。福祉充実に向けて、幼児の一時預かり保育の協議をしていると説明する。
爽陽君は現在、宣子さんの車で片道三十分をかけて石巻市の民間施設に通う。歩行が困難ながらも絵を描いたり、童謡を歌ったりしながら元気な日々を送っている。 |
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