■ニホンジカ農林被害深刻化
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2008.05.28 |
牡鹿半島
当面目標は1000頭以下
県、保護管理計画案を提示/
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生息数の増加で農林業への被害が深刻化している牡鹿半島のニホンジカを当面の目標として一千頭以下に減らす目標を二十七日、県が石巻市や女川町などの地元関係者に示した。策定中の「ニホンジカ保護管理計画」案を提示し、狩猟制限の緩和や、被害住民が「わな」で捕獲する方策も推進するなど、シカの生息数を調整する「個体数管理」の具体策も明らかにしている。石巻市総合体育館であった牡鹿半島ニホンジカ対策協議会(会長・土井喜美夫石巻市長)の総会で、計画案と策定スケジュールなどを説明した。
県自然保護課によると、計画は人とニホンジカの共存を図り適正に管理するため策定。保護管理地区を牡鹿半島内とし、適正管理の目標を一千頭以下とした。半島外は「限りなく零頭を目指す」とし、生息域の拡大を阻止する。
自然植生への影響が目立たないシカの生息密度は一平方キロ当たり三?五頭とされ、約百平方キロの牡鹿半島内は本来三百?五百頭が理想的な生息数という見方もある。
しかし、県は半島内のシカ生息数を把握しきれず「現段階では不確定要素が多い」として、当面の管理目標を高めに設定した。毎年モニタリング調査をして、生息数や被害が変化しなければ、見直す可能性もあるという。計画期間は十一月一日から二〇一二年三月末まで。
シカ生息数を調整するため、狩猟期間(十一月十五日?二月十五日)を二月末まで延長。鳥獣保護区で狩猟対象にできなかった雌ジカの捕獲を推進するため、一人一日一頭の狩猟制限を雌ジカ二頭か、雌雄一頭ずつまでに緩和する。休猟区でも被害が確認されれば、狩猟可能区域に指定する。
銃器以外での安全な捕獲を推進するため、「わな」による捕獲を普及させる。県は農林業被害者を対象にした研修会や試験を地元で開催するなどして、わな免許の取得を呼び掛ける方針。
被害防除策として防鹿柵の効果的な設置を検討する。シカの飛び出し事故を誘引している幹線道路脇の空き地や、樹木の伐採跡地、耕作放棄地などシカの隠れ場所についても管理手法を模索する。
県は保護管理計画を県議会や公聴会などで説明した上で、九月に自然環境保全審議会に諮って決定する。
石巻市などは牡鹿半島全体で千五百?二千頭のニホンジカが生息しているとみている。県などによる昨年二月の調査では一平方キロ当たり五十二頭のシカ生息を確認した。
ニホンジカ対策協議会では昨年度、水稲や樹木の食害、交通事故などで被害額が約三千五百万円に上ったことを報告。前年を八割強上回る八百九十七頭のシカを捕獲したが、被害軽減に結び付いていない。 |
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