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■石巻工高に夢プラン託す
2008.05.24
石巻市相川保育所の基本設計
実践学習効果を期待/
 石巻市は本年度から三カ年で進める北上地区の相川保育所施設整備事業について、基本設計を石巻工高(渡辺幸雄校長)に依頼した。市の公共施設の建築設計を高校生に託すのは初めての試み。市は「設計が建築物として具体化するのは大きな喜び。高校生に希望を持ってもらいたい」(建築課)と、建設業界を担う後継者育成の効果を期待している。石巻工高は、「ものづくり人材」の教育プログラム・工業高校実践教育導入事業(クラフトマン21)を進めており、市の依頼を快諾した。

 相川保育所の基本設計は、石巻工高建築科の三年生のうち、課題研究で設計を取り上げる十一人が担当する。既に生徒たちは市から設計条件などの提示を受けており、保育所建設予定地や市内保育所の見学をするなど、準備作業に入っている。

 今後、グループや個人で複数案の平面図や配置図、立面図などを作成。生徒自身によるプレゼンテーションを経て、市が選考して採用する基本設計案を決める。設計の期間は半年程度を見込んでいる。

 市は、提案された基本設計案をできる限り尊重し、来年度策定する実施設計に反映させる。

 建築科を指導する石巻工高の大友幸樹教諭は「生徒の自由な発想が生きるよう期待している。いろいろとアイデアが出ると思うので、今までの勉強で得た知識、技能をすべて出すつもりで頑張ってほしい」と話している。

 市は相川保育所の施設整備と同じスケジュールで、老朽化した雄勝保育所の新築移転を進める。相川保育所の設計事例で成果が得られれば、雄勝保育所の基本設計も石巻工高に依頼することを考えている。

 石巻工高は市の設計業務を実践教育の一環と受け止めており、無償で請け負う考え。市は設計料を節約することができ、経費削減の効果もある。

 市によると、相川保育所は施設が狭い上、津波災害の危険性が高い海岸付近にある。地域住民の強い要望もあって丘陵地である旧相川中学校の跡地に移転新設する。ゆとりがあって、災害から子どもを守る施設として整備を目指す。子育て支援センターを併設するとともに、ホール部分を災害時の住民避難場所にも活用する計画だ。

 本年度は基本設計のほか、アクセスが良くない建設地に取り付け道路を整備。二〇〇九年度で実施設計、旧校舎の解体を進め、一〇年度に新保育所を建設し、完成させる。
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