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■移転関連4議案可決
2008.05.21
石巻市議会庁舎特別委
改修費は18億円以内
きょう本会議 継続審議の可能性/
 石巻市議会の庁舎建設促進特別委員会(長倉利一委員長、九人)は二十日、臨時会で審議を付託された市庁舎移転関連の四議案を可決した。市は旧さくら野百貨店石巻店を庁舎に転用する改修費用を十八億円以内にとどめる概算結果を提示。庁舎移転に要する全事業費として約二十七億二千万円を見込み、合併特例債を活用、一般財源から充当しない考えを示した。庁舎の位置を変更する条例改正案については、継続審議を求める意見があり、賛否同数になった。委員長が賛成して可決したが、本会議で可決されるかどうかは流動的。

 庁舎位置を定める条例の審議で、改修費用を「三十億円以内」と説明してきた市に対し、「算定根拠はあるのか」「市財政が厳しいのに、金額を掛けすぎではないか」などの質問があった。

 市は「できるだけ既存の建物をそのまま利用し、必要な補修だけ実施したい」とし、十八億円を下回る改修工事費にする方針を示した。

 耐久性を保証している外壁を現状のまま用い、窓を設置するのは六、七階だけにする。内部は配線のために床をかさ上げし、天井を新設・張り替えして照明器具を交換する。全館一括の空調設備は方式を改める予定。

 改修費のほか、電算システムの移設に約二億円、備品購入や移転費用に約一億五千万円など。移転に要する約二十七億円に対し、合併特例債を八億六千万円充て、残りは庁舎建設基金で賄う。

 植松博史新庁舎建設担当理事は「うまく特例債を活用することで、一般財源に負担を掛けずに庁舎ができる。基金を八億円ほど残すことも可能」と説明した。

 建物改修の実施設計費を六月定例会に提案。七月末に発注し、設計に約五カ月を見込む。改修工事の発注は来年の二月定例会に諮り、六カ月程度の工期を予定している。

 庁舎位置条例に対して、委員からは「庁舎の設計が固まった段階でいい」「もっと改修費用が明確になってから議決すべきだ」などと、提案時期を疑問視する指摘があった。

 特別委では賛否一票差で可決したものの、二十一日の本会議では出席議員の三分の二の賛成が必要になる。継続審議になる可能性が高い。

 市の行政財産となった建物の一階フロアを商業施設として、スーパー事業者の「ステップ」(石巻市鹿又、和賀井啓之代表取締役)に減額貸し付けする議案では、減額理由の公平性、賃貸借料(月額百二十万円)、契約期間(十年間)の妥当性などについて活発な質疑が交わされた。

 委員たちは「特例として貸し付ける根拠を明確に示すべきだ」「行政財産を割安に借りて営業する公共性を事業者に認識してもらわなければならない」などと注文。市職員だけで構成した選考委員会が事業者を決定した手法や経過にも疑問を投げ掛けた。
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