トップニュースファイル≫2008年04月
■さくら野活用は好感触
2008.04.25
石巻市庁舎移転
跡地に複合施設計画/
 石巻市が市役所の移転適地をさくら野百貨店石巻店に決めたことに伴う地元懇談会が二十三日夜、市役所朋友館で開かれた。現在の市役所がある日和が丘など中央地区を対象にした懇談会で、市は移転跡地に生涯学習・市民交流などの複合施設を整備する方針を示した。旧市が市役所用地として取得していた大橋地区には、市民会館を移転させる案が有力になっているという検討経過を説明した。店舗建物の無償譲渡を受けたさくら野については、用地取得交渉も近く合意する見通しを明らかにした。

 懇談会には日和が丘、泉町、門脇、中央など市役所周辺の行政委員、町内会役員ら約三十人が出席。土井喜美夫市長は「ひっ迫する市財政に負担が掛からないことや、中心市街地活性化への効果などを考え、千載一遇のチャンスとしてさくら野を庁舎の最適地と決めた。これまで市役所がお世話になった地元の皆さんに、最初に相談したいと思った。遠慮なく意見を言ってほしい」とあいさつした。

 旧市が市役所移転地を大橋地区と決めた際に、いったん納得した地域の住民だけに、移転に対する反発は少なく、むしろ石巻駅前地区の衰退防止につながるさくら野移転を支援する空気が大勢を占めた。質疑の中心は跡地利用に向けられた。

 市の説明では、市役所跡地利用を含む中心街の公共施設配置は、三月に設置した庁内組織の「中心部等公共施設検討会議」と、そのワーキンググループで検討している。

 本庁跡地は、大橋移転を決定した当時、地元に提示した原案を基に、複合施設とする方向で意見を集約中という。老朽化した中央公民館の機能移転を視野に入れた生涯学習施設のほか、図書館、文化展示などの機能が考えられている。

 市企画部は「具体的には庁舎移転が正式に決まった後、地元の皆さんと一緒に話し合っていきたい」と述べた。

 四カ所ある分庁舎や旧丸光の店舗跡については、中心市街地活性化計画の策定作業の中で今後、検討する。約二万二千平方メートルが遊休市有地となる大橋地区は、老朽化した市民会館を新設移転させる方向性が有力になっているという。

 さくら野石巻店の敷地を市が取得できる可能性を問う質問もあった。

 今野拓司総務部長は「市と地権者の間で、適正な価格で売買に応じるという前提で交渉を進めている。基本的には譲り受けできる。近いうちに合意に達する見込み」と答えた。

 市は、庁舎建設地を現在地、大橋、さくら野など六カ所を比較検討。(1)交通アクセスで利便性が高い(2)市財政の負担を軽減できる(3)中心街活性化に貢献度が高い?など、五つの利点でさくら野店舗を最適地とした検討結果を説明した。店舗一階を商業施設として活用するプランも示した。
ニュースインデックスへ戻る
※本ページに掲載の記事・写真などの一切の無断転載を禁じます。
Copyright (C) 2002 SANRIKU KAHOKU INC. All Rights Reserved.
WWW.SANRIKU-KAHOKU.COM