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■コンブ干し始まる
2008.03.19
浜に春の香り
気仙沼・鹿折地区/
 気仙沼市鹿折地区で春の風物詩になっているコンブの収穫が始まった。鹿折地区には六十軒ほどのコンブ養殖漁業者がおり、塩蔵(ボイル)ものと、乾燥(にぎりコンブ)を作っている。

 このうち小々汐地区では、にぎりコンブが主体で、現在は収穫したコンブを乾燥させる作業が本格化している。ここ数日は一気に気温も上がり、強さを増した日差しと暖かみを増した潮風の中で、コンブのすだれが揺れている。

 均一に乾燥させるため二回、表裏をひっくり返すという手間を掛け、コンブは水分を減らす代わりにうまみを凝縮させていく。辺りには磯の香りが漂い、浜に春の訪れを告げている。

 作業をしていた人は「生育はやや遅れてはいるが、品質は上々」と話していた。

 にぎりコンブは、天日で二、三日乾燥させたものを二本ずつを握り拳大に丸めて作る。それを五十個(一個四十五十グラム)を一袋に梱包(こんぽう)する。二十六日には初入札がある。

 昨シーズンは一個当たり平均四十五?四十六円と前年を上回る高値となった。関係者は「食への安全、安心が大きくクローズアップされる中、三陸産ワカメも近年にない高値となっており、コンブもそれに続いてほしい」と期待を込めている。

 にぎりコンブ作りは五月末まで、例年二十トンほどを生産している。一般的な干しコンブより、身が薄くて軟らかく、煮物などに使われるほか、観光土産品としても人気がある。
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