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■よみがえれ!緑の大前見島
2008.03.12
観光資源、松くい虫被害から守ろう
クロマツ400本を植樹/
 気仙沼市大島の無人島・大前見島で十一日、クロマツの苗木四百本の植樹が行われた。本格的な春の訪れを予感させる陽気の中、島民をはじめ県や市、森林組合の関係者ら約五十人が参加。「気仙沼の観光資源である大島を松くい虫の被害から守ろう!」を合言葉に、力を合わせて作業に取り組んだ。

 作業は大島地区振興協議会(水上忠夫会長)が実施主体となり、昨年三月に続いて企画した。参加者は大島長崎漁港から釣り船や漁場監視船などを乗り継ぎ、大前見島に到着。四十五度以上の急傾斜をロープを使って登り、丘陵地へ。開会式で水上会長は「県も市も注目している事業。島が緑に復元することを願いながら取り組みたい」とあいさつした。
 県の矢吹吉夫林業振興班長が実演した後、約二メートル間隔で掘った穴に、全員で二十センチから七十センチほどに育ったクロマツの苗木を丁寧に植え込んだ。苗木は大衡村の県林業試験場から取り寄せた。

 この日は波が高く、大前見島に接岸するのにひと苦労で、三十分以上遅れるアクシデントにも見舞われたが、参加者は元気いっぱい。昨年に続き参加した大島海友会の菊池文定会長(七六)は「子孫に緑を残すのがわれわれ島民の責務。機会があればこれからも参加したい」と言う。

 協議会では「順調に育つには手入れが大切。緑の島の復元を図るため、夏の草刈りなども力を合わせて続けていきたい」と話している。

 大島南東部に位置する大前見島は、外洋クルーズのコースにも組み込まれるなど観光スポットとして知られる一方、松くい虫被害先端地域に指定。二〇〇五年度からヘリコプターなどを使用し、約二百本の伐採木の搬出が行われている。

 多くの松が姿を消し、美しい景観が損なわれたとして、大島地区七団体が一昨年八月、市を通して松の苗木の植栽を要望。昨年三月にクロマツの植栽をスタートさせた。三年間で計千二百本の苗木を植える計画で、来年も植樹を予定している。
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