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■全国公募短歌大会で最高賞
2008.03.05
学習塾主宰・須藤さん(石巻)
教え子への慈愛詠む/
 第七回方代の里なかみち短歌大会(甲府市教委主催)で、石巻市門脇青葉東、学習塾主宰須藤哲郎さん(六二)が一般の部で最高賞の文部科学大臣賞に輝いた。先月二十三日に表彰式があり、賞状と大理石製の盾が贈られた。

 甲府出身の「漂流の歌人」山崎方代(一九一四−八五年)を顕彰、短歌の魅力を広める公募大会。全国から一般、ジュニアの両部門に千八百七十二人、二千三百五十八首の応募があった。

 受賞した一首は「『いい球だ』ミットめがけて眉(まゆ)上げて不登校児はボール投げ込む」。須藤さんが、学校に通うことができない塾の生徒と、勉強の合間にキャッチボールをした時の触れ合いを短歌に詠んだ。

 選評は「簡潔で場面にスピード感を感じさせるばかりか、テンポのいい措辞から生まれるリズムは少年のりりしい表情や躍動感を想起させる。何より作者の不登校児への同情と慈しみの心に感動させられる」と賛辞した。

 この生徒は一月から再び通学するようになった。須藤さんは「教え子が学校に通い始めたうえに最高賞を頂き、二重の喜び」と話す。

 須藤さんは、愛犬が死んだことをきっかけに二年ほど前から短歌を作り始めた。結社には入らず独自に学んでいる。「方代のファン」(須藤さん)ということから、初めて全国的な短歌大会に応募した。

 方代は両眼が不自由にもかかわらず、靴修理をしながら全国各地を旅して短歌を作ったため「短歌界の山頭火」とも呼ばれている。
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