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■サケの海中飼育始まる
2008.02.15
快適 稚魚の揺りかご
気仙沼湾 今シーズン120万匹/
  気仙沼市内を流れる大川で捕獲した親魚から産卵、ふ化したサケ稚魚の海中飼育が十四日から始まった。

 稚魚は、気仙沼鮭漁業生産組合(笠沼暹組合長)が昨年十月下旬に採卵し、同市柳沢のふ化場で育ててきた。体長は約四・五センチ、体重〇・七七グラムに成長している。

 この日はふ化場から、トラックに載せた水槽で数回に分けて運ばれ、同市松崎前浜沖四百メートルに設置した気仙沼湾のいけすに移された。

 海中飼育が行われるのは、今シーズン育てている九百万匹のうちの百二十万匹。全体の13パーセントに当たる。船に載せた水槽に移された稚魚は、これからの成育を担当する県漁協気仙沼総合支所の組合員の手で、直径約十二メートルの六角形いけす三基に放たれた。水温は約七度と例年並みで、成育にはちょうどいいという。

 関係者がいけすにお神酒を注ぎ、順調な成育を祈りながら「大きくなれよ」と元気に泳ぎだした稚魚に声を掛けていた。

 稚魚は約一カ月半、このいけすで育った後、三月下旬から四月上旬ごろ、網をはずして放流する。

 海中飼育はサケの稚魚を海水に慣らし、成長させて放流することで沿岸への回帰率を高める効果がある。同市大川水系さけます増殖協会(会長・鈴木昇気仙沼市長)が一九七七年度から取り組み、本年度で三十一年目。

 海中飼育の効果により気仙沼・唐桑地域沿岸へのサケの回帰率は二〇〇六年度で3・83パーセント。県平均の3・66パーセントを上回っている。海中飼育と併せ、五月初旬まで河川放流も五回行う予定。

 今季、大川でのサケ捕獲数は六万四百九匹。初めて五万匹の大台を超えるとともに、一気に六万匹台に乗った。前年度は十五年ぶりに最多記録を塗り替えたが、二年連続で、しかも大幅な記録更新となった。

【放流したサケ稚魚の成長を祈る関係者=気仙沼湾】
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