■「航行不能は確実」
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2008.02.06 |
第7千代丸海難審判
船舶工学の鑑定人証言
満載でなければ回避も/
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二〇〇六年十月六日、女川港沖で気仙沼市のサンマ漁船「第7千代丸」(一九八トン)が遭難し、乗組員九人が死亡、七人が行方不明(死亡認定)となった事故の第三回海難審判が五日、仙台地方海難審判庁であり、審判庁の依頼で事故当時の状況を調べた鑑定人が「当時のしけ具合では甲板に海水が浸入してバランスを崩し、航行不能に陥るのは確実だった」と証言した。
鑑定人は広島大名誉教授の信川寿氏(船舶工学)。遭難直前に現場近くの測候所で観測されたデータを基に、千代丸の甲板に入り込んだ海水の量と、その影響で船がどのような姿勢になるかなどを計算した。
信川氏は「当時は十回に一度、九メートルを超す波があった。さらに七十回に一度は十一メートルを超す波を受けた」と指摘。「一番大きな波を受けた際は、百トン以上の海水が甲板に入り込み、バランスが崩れて航行不能になる」と述べた。
女川沖で浅瀬を避けるために進路を南に変えたとみられる千代丸の航跡については「変更すると、受ける波の影響が大きくなり、浸入する海水が増える」との計算結果を示し、「サンマを満載せず、浮力に余裕を持たせていれば事故は防げたかもしれない」とも語った。
千代丸は二〇〇六年十月六日午後九時三十五分ごろ、女川町出島の四子ノ埼灯台沖で海水をかぶるなどし、航行不能になって遭難。岩礁に乗り上げた。 |
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