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■学びやに感謝 光る涙
2008.02.03
南三陸 荒砥小で閉校式
思い出刻んだ56年
志津川学区統合/
 通学区域の再編で、五十六年の歴史を閉じる南三陸町荒砥小(兵藤文隆校長、児童四十一人)の閉校記念式典が二日、同校体育館で開かれた。全児童と地域住民、歴代教職員ら約四百人が思い出深い母校に別れを告げた。同校は、本年度いっぱいで閉校し、四月に清水小とともに志津川小と統合になる。

 式典では同町教委の阿部東夫教育委員長の式辞に続き、佐藤仁町長が「荒砥小での数多い思い出を宝としてほしい。四月から通う新生志津川小では、三校の歴史と伝統が融合した新たな校風、地域社会が形成されることを期待します」と子どもたちを励ました。

 兵藤校長は「地域一体となった学校活動は消えることはない。いつまでも語り継がれることを望む」とあいさつ。卒業生で、閉校記念事業実行委員長を務めた高橋一男さんも「思い出は地域の一人一人の胸に残る。これまで以上に子どもたちへの温かい言葉、指導をお願いしたい」と結んだ。

 全児童で、思い出と感謝を詰め込んだ呼び掛け「感謝の言葉」を披露した。地引き網体験や大漁旗の下での大運動会など、思い出のシーンを歌詞に乗せた「ありがとう、さようなら」なども熱唱した。「これまで以上に学び、体を鍛え、友だちを大切にします。荒砥小で学んだ誇りを持って」と締めくくると、涙ぐむ参列者もいた。

 式典に引き続き、校庭に設置した閉校記念碑の除幕式があった。思い出いっぱいの校舎を前に、いつも見守ってくれた海を背に、児童全員で力強く除幕すると、大きな拍手に包まれた。

 卒業生で、町内に嫁いだ佐藤あけみさん(五四)=同町志津川小森=は「当時は保育所もなく、小学校が社会生活のスタートだった。当時から地域ぐるみで、家族のようにすごした印象が強い」と振り返る。「校舎内に入ったのは卒業以来。子どもの姿が見えなくなるのは寂しい」と話した。

 卒業式は三月十九日にあり、最後の卒業生八人(男子四人、女子四人)が巣立ち、一九五二年の独立開校以来の卒業生は、千二百十三人となる。

【それぞれの思いを胸に全員で校歌を斉唱する参列者=南三陸町荒砥小】
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