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■榎本艦隊の航跡帆船でたどる
2008.02.29
没後100年記念ツアー
石巻寄港 成功させよう
7月16日入港 市民有志ら歓迎/
 石巻にゆかりのある旧幕府海軍副総裁・榎本武揚(1836−1908年)が亡くなって今年で100年。没後100年記念事業として、榎本が艦隊を率い函館に向かった航跡を現代の帆船でたどるツアーイベントが今夏、行われる。榎本が滞在した石巻にも寄港する計画で、石巻千石船の会(辺見清二会長)など地元の有志らが受け入れ準備を進めている。

 ツアーは、百四十年前に軍艦「開陽丸」(二八〇〇排水トン)を旗艦として蝦夷地(北海道)を目指した榎本艦隊の航跡をたどり、北上する。東京港を七月十三日出港し、十六日石巻に入港する。石巻に五日間停泊し、二十日に出港。宮古、函館、江差の各港を経て八月七日に最終寄港地の小樽港に到着する予定。区間ごとに一般客を募る。

 使用する船は、大阪市所有のセイルトレーニング用帆船「あこがれ」(三六二総トン)。一九九三年建造の帆付き自走船。三本マストで、全長約五十二メートルと、サン・ファン・バウティスタ号とほぼ同じ大きさ。乗組員を除いて三十五人程度が乗船・宿泊できる。通常は青少年や市民向けの海技体験などに利用されているという。

 石巻港停泊中は、歓迎式典のほか、講演会や石巻で亡くなった開陽丸乗組員の墓前供養祭などを計画している。

 講師には、榎本の子孫で二〇〇四年に石巻を訪れたことがある榎本隆充氏(東京農大客員教授)と元日本丸船長の橋本進氏を招く予定。今後、石巻−宮古間に搭乗(一泊二日)する一般市民を募る。

 辺見会長は「歴史に思いをはせる旅。石巻寄港を成功させたい」という。官民の協力を得て、近く実行委員会を発足させる。


 記念事業は、開陽丸蝦夷地回航百四十周年も記念し、榎本を慕う北海道の市民有志の声掛けで実施する。東京をはじめ榎本が寄港したゆかりの地が個別に実行委をつくり、さまざまなイベントを計画している。

 江戸城を新政府軍に占領された榎本は一八六八年、抗戦派の旧幕臣とともに艦隊を率い蝦夷地に向かう途中、石巻に寄港。宿舎として利用した旧毛利邸(石巻市住吉町)が最近まで残っていた。
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