■原因は運航管理の甘さ
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2008.02.28 |
7千代丸海難審判が結審
船主に勧告処分求める/
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二〇〇六年十月六日、女川港沖で気仙沼市のサンマ漁船「第7千代丸」(一九八トン)が遭難し、乗組員九人が死亡、七人が行方不明(死亡認定)となった事故の第四回海難審判が二十七日、仙台地方海難審判庁であり、仙台地方海難審判理事所の理事官が意見陳述をして結審した。理事官は「運航管理を十分に行っていなかったことが事故発生の原因」とし、船主の山代水産(畠山昭四郎社長)に対する勧告処分を求めた。裁決期日は後日、指定される。
刑事裁判での海技従事者以外の被告に当たる指定海難関係人の山代水産に対し、理事官は「海上風警報などの気象情報を把握していなかった。千代丸の安全運航を少しでも気に掛けていれば、大船渡や気仙沼など近隣港へ避難を指示できた」と同社の責任を示した。
「現場の漁労長に任せていて、荒天時の出漁の可否判断などをしていなかった。千代丸は、他船が操業を取りやめるようなしけ状態でも出漁することがあり、高波をかぶる事態を招いていたことや、救命胴衣を倉庫に格納していたことなどを把握していなかった」と、運行管理の甘さを指摘。所有船舶の運航管理を十分にするよう勧告を求めた。
事故原因については、「気象・海象状況に対する配慮が不十分で、近隣の港に避難しなかったばかりか、進路の選定が不適切だった。千代丸は女川港入り口の浅瀬を早めに避けず、急激に進路を転じたため、横揺れが大きくなり、海水が機関室に入るかして電源が喪失、航行不能になった」と説明した。
出席した畠山社長は、審判官から意見を求められ、「裁決が下されたら真摯(しんし)に受け止め、海難事故防止に努めたい。二度とこのような惨事を起こしてはいけない。乗組員たちと意見を交換しながら、注意喚起していきたい」と述べた。
傍聴席にはいつもよりたくさんの遺族が詰め掛けた。亡くなった甲板員の渡部節夫さん=当時(五四)=の長女で、気仙沼市の主婦山内由香さん(二九)は「十六人の命が失われたのに、山代水産からは何の連絡も、事故についての説明もない」と憤りを隠さない。「審判で気象情報に注意していなかったことやしけでも漁をしていたことが分かった。親類や知人に説明したい」と話した。
千代丸は二〇〇六年十月六日午後九時三十五分ごろ、女川町出島の四子ノ埼灯台沖で海水をかぶるなどし、航行不能になって遭難。岩礁に乗り上げた。 |
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