■シカ食害、山に深刻影響
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2008.02.24 |
石巻・牡鹿 研究者招きシンポ
海への土砂流出懸念も/
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牡鹿半島に生息するニホンジカの生態について学ぶシンポジウム(県主催)が二十二日、石巻市牡鹿公民館であった。金華山のシカについて三十年以上研究を続けている麻布大獣医学部の高槻成紀教授が講演し、「シカは見た目は優美だが、山を破壊する恐ろしい動物だ」と、植生への影響について警鐘を鳴らした。
地域住民ら約百人が参加した。高槻教授は、牡鹿半島の植生の現状について、「シカが好むリョウブの木肌が食べられているほか、有毒植物の分布が目立つようになり、かなり影響を受けている」と指摘した。
ニホンジカは繁殖力が強い。メスは一歳になると妊娠が可能になり、十歳ごろまで毎年子どもを産み続けるためだ。「放置すれば確実に山を食い荒らすため、海へ土砂が流出する可能性は高い。漁業への影響が懸念される」と話した。
「牡鹿半島のニホンジカのルーツは金華山か」という来場者からの質問に、高槻教授は「ルーツは調べ始めたところだが、いとこくらいの関係にあるのではないか。二年後くらいには判明できると思う」との見通しを示した。
一平方キロ当たり約五十頭のニホンジカが群れで生活するという金華山の自然環境については、「ブナ林が退行し、新たな樹木が育つ環境にない。有毒植物が繁殖しており、もはやレッドカードの状態」と言い切った。
県が八月をめどに策定する「ニホンジカ保護管理計画」の検討内容についての報告もあった。それによると、県内のシカの捕獲数は一九九七年までは数十頭にとどまっていたが、その後急激に増加。二〇〇六年度は五百三頭を捕獲した。個体数の増加に伴い、農林業への被害や交通事故件数も増えている。 |
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