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■石巻海員会館「役割終え」閉館
2008.02.22
老朽化も一因
財団、今月末に解散/
 財団法人・石巻海員会館(会長理事・土井喜美夫石巻市長)は、運営する宿泊施設「ポートイン石巻」=石巻市門脇町三丁目=が社会的役割を終えたとして閉館し、法人も二月末で整理・解散することになった。漁業の斜陽化で石巻港への入港隻数が激減し、利用者数が大幅に減少。施設の老朽化も進んで営業に支障を来すようになり、今月上旬で宿泊客の受け入れを停止した。財団の経営に余力のあるうち、任意で清算することにした。石巻市水産課は「返済できない債務などはない」としている。

 ポートイン石巻は、石巻港に入港する漁船など船舶の乗組員と家族、海事関係者らの福利厚生施設として一九六八(昭和四十三)年に開設された。水産都市に欠かせない施設として市が誘致を進め、運営母体の財団を設立。市と県の補助金、民間の寄付を受けて建設した。三階建て客室数二十六、定員六十八人。

 昭和四十年代は年間一万五千人−一万七千人台もの利用があった。しかし、五十年代になると、石巻で花形だった北転船の減船があり、二百カイリ規制も影響して宿泊客が急減。年間利用は一万人台を割り込むようになった。

 二〇〇三年以降は年間四千−六千人で推移。利用者層が海事関係者からスポーツ団体や工事関係者に移りながらも、一泊六千円ほど(二食付き)という低料金が好評で、一定の宿泊ニーズに支えられていた。

 ところが、修繕を繰り返してきたにもかかわらず、建物の損傷が進んでいた。水回り施設の利用が限界に達し、根幹部分の老朽化で「大規模な改修が欠かせない状況」(市水産課)になり、施設の閉鎖を迫られた。

 石巻海員会館の財団組織は、ポートイン石巻の営業だけを収入源として運営していることから、法人の解散も決めた。
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