■金子建設、自己破産申請へ
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2008.02.21 |
負債12億円
公共工事減が響く
業界懸念「目立つ赤字覚悟」/
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石巻市内の建設業で上位にランクされる金子建設(同市門脇町三丁目、資本金八千万円、従業員二十人)が経営に行き詰まり、二十日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債総額は約十二億三千万円とみられる。
帝国データバンク仙台支店によると、同社は一九五七年一月創業。国や県、石巻市などの港湾土木関係の公共事業を主体に、民間の建築、造園、舗装工事などを手がけ、二〇〇一年六月期の売上高は約二十一億七百万円に上った。
しかし、公共工事削減の影響を受けて、売上高は年々減少し、〇五年六月期は約十一億一千万円にまで落ち込んだ。民間受注で回復を狙ったが、〇七年六月期で六千七百万円の赤字になっていた。
社長の金子利男氏は県建設業協会副会長で、県建設業協会石巻支部長を務める。建設業を取り巻く状況が年々悪化する中で、受注機会の確保・拡大、経営安定、体質改善などを図る取り組みにも力を入れてきた。
業界関係者は「公共工事は十年前の半分以下だろう。赤字覚悟で無理な受注をする会社も目立つ。適正価格の70−75パーセントで落札を続ければ、二、三年で経営危機に陥る」と状況を説明。予定価格を公表している入札方式を「数字合わせのたたき合いになり、状況を悪化させる」と指摘する。
受注機会の少ない一億円以上の公共工事から七千万円以上の公共工事に受注をシフトするため、あえてランクをSからAに下げる会社もあるという。しかし、ランクを下げても技術力で利幅を増やせるような仕事には、多くの会社が殺到。「落札するには損益分岐点ぎりぎりの調整が必要になる」と明かす。
建設会社の経営については「元請けがダンピングして受注しても、下請けや資材を供給する会社に支払う経費を圧縮することが難しい。この結果、元請けの経営が一段と厳しくなる」と業界の先行きを懸念している。 |
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