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■思いを込め校歌熱唱
2008.02.19
石巻・相川中
卒業生、在校生70人で録音
来月閉校でCD化/
 三月で閉校する母校の校歌(作詞・富田博、作曲・福井文彦)をCDに残そうと、石巻市相川中(佐藤泰孝校長、生徒三十三人)の卒業生と在校生の合わせて約七十人が十七日、同校集会室で校歌を歌い、録音した。半世紀近く同校のシンボルとして歌い継がれてきただけに卒業生も在校生も熱唱。「太平洋みちくる潮の玉と散る」の歌い出しで始まり、神割、鞍掛(くらかけ)島など地名が盛り込まれた歌詞に思いを乗せて、歌声を響かせた。

 同校の浅野恒彦音楽教諭(三四)の指揮で、ピアノ伴奏の録音に合わせて歌った。今月に入って一度、同校で練習したこともあって、息の合った大合唱となり、歌い終えると大きな拍手が起きた。

 卒業生の一人で、現在、保育士の遠藤朱音さん(二一)=石巻市小指=は「閉校は寂しい。せっかくCDを作るのだから、学校がなくなっても聴きたくなる歌を残そうと思い、楽しく歌った」と話していた。

 収録は、卒業生の市職員岸浪均さん(五三)ら三人で結成する「相川中校歌CD作り隊」の呼び掛けで実現した。一人千円の参加費で製作し、参加者に一枚ずつ、在校生には無料で配る。

 CDは営利目的で販売しないことを条件に、複製を認めている。岸浪さんは「欲しい人は複製してもらい、そこから人の輪が広がってほしい」と期待している。CDは三月中旬に完成する予定。

 同校の校歌は一九五九年に制定されたが、誕生するまでには生徒と父母、地区住民の協力があった。四七年に十三浜村立相川中として開校した当初は、校歌と校旗がともになく、生徒は中総体などで寂しい思いをしてきたため。

 当時、予算が乏しかったことから校歌の依頼、校旗の作製のための資金づくりから始めた。生徒や家族は早朝、浜に打ち上げられた海藻類を拾い集めて登校し、校庭で乾燥させて販売。約三年間で集まった収益と地域の寄付を合わせて、念願だった校歌と校旗を作った。

 当時の在校生は百三十四人。三年生だった同校閉校準備委員会の鈴木学会長(六三)は「初めて校歌を聴いた時は、後輩に残せる歌ができたと感激した」と振り返り、「今でも同級会などでは必ず歌っている」と話し、愛着を示す。

 閉校式は三月十六日、同校集会室で行われる。同校は、校舎の老朽化と生徒の減少に伴い、四月に北上中に統合になる。
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