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■合格の花咲いて
2008.02.17
縁起物「粟穂稗穂」飾る
石巻市北上、釣石神社/
 「落ちそうで落ちない」ご神体の巨岩があることから、受験の神様として知られる石巻市北上町十三浜の釣石神社(岸浪均宮司)で十六日、参拝に訪れた受験生を励まそうと、縁起物の「粟穂稗穂(あわほ・ひえぼ=あぼへぼ)」が飾り付けられた。花と実に見立てて削った木に「努力が実を結び、合格の花が咲くように」という願いが込められている。県内公立高校の合格発表がある三月十二日まで飾られる。

 地域住民で組織する「追波地区あぼへぼの会」(佐々木藤一郎会長)の会員約二十五人が寒風が吹く中で作業した。山から切り出したカツノキ(ヌルデ)の木を削って作った三十センチほどの大きさの花(粟穂)と、棒状の実(稗穂)を高さ約七メートルの竹の枝に取り付け、境内に設置した。竹は真っ白な大輪の花を咲かせたようで、冬枯れの境内に華やいだ雰囲気を醸し出していた。

 粟穂稗穂は縁起物として県内外に知られるようになっており、この日も孫の高校受験の合格祈願に名取市から来たという主婦(七〇)は「あぼへぼの花のように、合格の花を咲かせてほしい」と話し、手を合わせてた。

 あぼへぼは本来、豊作を祈願する小正月行事。追波地区では一九六一年ごろまでは各家庭で飾られていたが、新暦で正月を迎えるようになると次第に姿を消した。「受験の神様」で町おこしを図る同地区は、同会が二〇〇〇年にあぼへぼを復活させ、毎年境内に飾り付けている。

 佐々木会長は「参拝客は年々増えて、今では日本全国から受験生が訪れている。全員が合格してほしい」と話していた。

【合格を願って「あぼへぼ」を飾り付ける会員たち=釣石神社】
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