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■さくら野石巻店を無償譲渡
2008.02.05
市庁舎移転 最有力に
旧店舗と敷地も市に寄付/
 さくら野百貨店石巻店を四月末で閉鎖するさくら野東北(青森市、臼井修社長)は四日、JR石巻駅前の現店舗建物と、グループが所有する北上川沿いにある旧店舗(旧ダックシティ石巻店)と敷地を石巻市に無償譲渡することを申し入れた。店舗閉鎖後の対応を検討してきたが、売却や賃貸での建物活用が難しいと判断。公共施設として地域活性化に利用してもらう道を決断したという。店舗跡の市庁舎転用に向けて調査している石巻市は、譲渡の申し出を受け入れ、さくら野側が二月末までに望む所有者登記の変更手続きなどを急ぐ方針。長年の懸案だった市庁舎移転は大きな局面を迎えた。

 四日午前、臼井社長が石巻市役所を訪ね、土井喜美夫市長と面談。「石巻店の建物を寄付させていただく。商業施設として存続は難しいが、まちづくりに活用してほしい。放置した形になっていた旧店舗と敷地も寄付したいので、有効活用の道を検討して活用いただきたい」と述べた。

 土井市長は「大変ありがたい。市庁舎として利活用できる可能性を、内部で検討している。議会や市民の理解を得られるなら、そういう方向で前向きに進めていく」と、寄付を受諾する姿勢を示した。

 さくら野石巻店は鉄骨・鉄筋コンクリート一部七階建て。店舗のほか複合型映画館、立体駐車場があり、延べ床面積約三万二千平方メートル。一九九六年三月に開店し、当初は建物を賃借していたが、さくら野東北が昨年九月、十六億円で購入した。

 一方、中央二丁目にある旧店舗は、さくら野百貨店(仙台市青葉区)の所有で、鉄筋コンクリート八階建て(地下一階)、延べ床面積約六千九百平方メートル。敷地は周辺の駐車場など合わせて約二千二百平方メートル。さくら野によると、石巻駅前への移転以来、遊休資産になっており、建物の解体に約七千万円要するが、敷地は一億円程度の資産価値という。

 登記変更後も営業が二カ月ほど続くため、条件付きの寄付となり、受諾には市議会の議決が必要になる。市は臨時会を招集して同意が得られれば、登記手続きに入る。さくら野が賃借している土地についても、取得が可能かどうかなどを検討する。

 無償で建物を入手できることにより、さくら野石巻店は市庁舎移転の最有力候補になった。今後は建物構造の耐久性と耐震性、オフィス用途に変更する改修費用、中心街活性化への効果波及などが焦点になる。
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