トップニュースファイル≫2008年01月
■韓国・河川工事で採用
2008.01.10
カキ殻の水質浄化システム
気仙沼・効果、関心の高まり期待/
 気仙沼市内の脇三丁目のリサイクルシステム設計事務所、シ
ェルタッチ工業(小泉則一社長)が開発した河川水路浄化システム「貝殻充填蛇籠(じゅうてんじゃかご)」が、韓国の準工業都市であるチャンウォン市の河川改修工事に採用されることになった。世界規模で環境問題に対する関心が高まる中、水質浄化に大きな力を発揮する同システムに白羽の矢が立った。初めての海外進出に小泉社長も喜んでいる。

 チャンウォン市のナンチャンリバーとチャンウォンリバーの二つの河川改修工事に採用される「貝殻充填蛇籠」は、カキ殻を入れた複数のかごを水路に敷き詰め、カキ殻に付着するバクテリア群で汚れた水を浄化する方法。

 一九七八年に生活雑排水用、八七年には産業用として開発され、二〇〇二年に第六回みやぎものづくり大賞の特別賞に輝いたシェルタッチ工業の自信作だ。

 昨年、チャンウォン市から依頼があり、県経済商工観光部国際経済課の仲介、協力を得て準備を進めていた。三月中旬には小泉社長がチャンウォン市に出向き、技術指導などを行う。

 小泉社長は「地球温暖化防止が叫ばれる中、韓国は中国とともに遅れているのが現状。今回の採用を機に関心が高まってほしい」と期待する。

 韓国はカキの養殖が盛んだが、カキ殻は海へそのまま捨てられるか野積み状態になっているという。悪臭が漂うため、害虫も発生し、衛生的にも問題になっている。

 原料のカキ殻がふんだんにある上、「一石二鳥」以上の効果を発揮するため、韓国側も今後の成果に大きな期待を寄せているという。

 海外進出で大きなビジネスチャンスが広がった小泉社長は「環境浄化を通じて、地球温暖化対策にも役立てれば」と話している。
ニュースインデックスへ戻る
※本ページに掲載の記事・写真などの一切の無断転載を禁じます。
Copyright (C) 2002 SANRIKU KAHOKU INC. All Rights Reserved.
WWW.SANRIKU-KAHOKU.COM