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■自動車産業に注目
2008.01.23
生産性向上を研修
石巻地域の産学官が連携
「トヨタ方式」に学ぶ/
 自動車関連産業へのアプローチを目的にした石巻地域の産学官による「生産性向上のための研修会」が二十二日、石巻専修大で開かれた。約百五十人の中小企業経営者や従業員らが出席し、県内で関心を高めているトヨタグループの生産方式について学んだ。

 昨年十月、トヨタの組立工場であるセントラル自動車(神奈川県)が、大衡村に製造拠点を建設するという計画が発表された。自動車産業はすそ野が広いことから、石巻地域でも産学官グループ交流などで関連産業の集積に向けた取り組みを活発化させている。

 研修会では、トヨタ系列の関東自動車工業岩手工場で製造部長、管理部長などを務めた池上正俊氏(中小企業基盤整備機構東北支部チーフアドバイザー)を講師に招請。「トヨタ生産方式による製造業の基盤づくり」と題した講演を聴いた。

 池上氏は、トヨタ生産方式(TPS)の目標として、「徹底的な無駄の排除」による(1)生産原価の低減(2)生産リードタイムの短縮(3)高品質な車づくり−を挙げた。品質管理の考え方では質・量・コストのバランスにタイミングを加え、「必要な時に必要なモノを必要な量だけ作ることが重要だ」と述べた。

 TPSの段取り、作業工程の改善について実践例も示しながら「高品質なモノ」が効率よく、安全に生み出される仕組みを説明。「モノづくりの原点は人づくり」として、TPSの展開には人材育成が欠かせないと助言した。

 池上氏はトヨタ方式に参入する心構えについて「お客さま第一主義に立って品質保証体制を確立する。納期を必ず順守し、コスト削減要求への対応力をつける」と述べ、人と組織の可能性を伸ばす職場環境の構築を掲げた。

 研修会は産学官グループ交流会、石巻市、石巻信用金庫、石巻専修大、中小企業基盤整備機構東北支部が主催した。
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