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■「学校なくすと地域廃退」
2008.01.15
石巻・統廃合学区撤廃
教師、保護者パネル討論/
 新春パネル討議「学校統廃合でどうなる石巻地域の教育」が先日、石巻文化センターであり、県立高校学区撤廃の影響などについて、教師や保護者らが意見を交わした。宮教組と高教組の石巻支部などで構成する石巻教育を語る会が主催し、約五十人が出席した。

 小中高校の各教員と保護者が一人ずつパネリストを務め、教育現場の課題や現状、子どもに対する思いを述べた。

 中津山二小の山口正富教諭は「少子化で学校を減少させる傾向にあるが、地域から学校をなくすことは子どもがいなくなること。地域自体が廃れてしまう」と指摘した。

 飯野川中の制野俊弘教諭は「国や県の言う学校の適正規模とは、財政上の適正さであり、子どもにとって良いことは何もない。大切な学校と地域を安易にリストラしてはいけない」と効率一辺倒の教育論を批判した。

 河南高の鈴木隆教諭は「募集停止する飯野川高の受け皿として河南高は総合学科に移行するが、県は現状の施設・設備でやれと言う。勉強のできる生徒がいる学校にだけ、お金を出すという考え方だ」と”教育格差”に不満を述べた。

 二人の子どもを育てる立場から兼子佳恵さん(石巻市大街道西)は「高校の全県一学区制は一部の優秀な子どもの選択肢が広がるだけ。子どもたち全体を底上げするような、きめ細かい教育の方を望みたい」と述べた。

 討議に先立ち、菊池英行宮城高教組委員長が「学校統廃合と学区撤廃は何をもたらすか」のテーマで基調報告した。「教育再生」の掛け声だけで教育の質向上に予算が向けられないことや、子どもの教育を受ける権利が狭められつつある点を問題視。地域の反対を無視するように決めた高校の学区撤廃を凍結させるとともに、効率優先の学校統廃合に反対していく姿勢を示した。
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