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■商業環境激変 赤字脱却が困難
2008.01.12
コスト削減努力実らず
さくら野石巻店 撤退で会見/
 さくら野百貨店石巻店の閉鎖について、さくら野東北(本社青森市)の臼井修代表取締役社長は十一日、石巻店で会見し、四月二十七日で閉店することを明らかにした。閉店の理由については「蛇田地区への相次ぐ大型店出店により商業環境が激変し、赤字体質からの脱却が困難になった」と説明した。臼井社長は会見に先立ち、石巻市と石巻商工会議所に報告し、五月で契約が切れる従業員約百五十人の雇用などで支援を要請した。一方、石巻市は臨時庁議を開き、跡地の活用などを協議した

 臼井社長によると、石巻店の売上高は一九九八年度にピークの八十九億円に達した。しかし、蛇田地区への商業集積が進み、併設していた複合型映画館やテナントの撤退などが影響し、赤字は二〇〇五年度で一億三千万円、〇六年度で二億円になり、収支の改善が見込めない状況になった。

 コスト削減を目的に〇七年九月、それまで賃貸だった建物を十六億円で取得し、年間二億五千万円の賃貸料が掛からないようにした。しかし、繁忙期の十一−十二月でも売上高が回復せず、〇七年度の決算期でピーク時の50パーセント以下になる見通しとなった。

 臼井社長は「九六年三月の出店当時は、百貨店として高い可能性があり、中心市街地への商業集積も見込めた。ピーク時の売上高八十九億円は商圏規模から見ても相当な金額だったが、わずか十年で地域の商業環境が激変した」と説明した。

 地域住民の需要が期待される食料品に関しては「近隣の顧客からも支持されない状況になっており、食料品だけ残しても事業として成り立たない。一部だけ残して営業を継続することも考えていない」と言い切った。

 百貨店と郊外型大型店の競争は一段と激しくなっている。さくら野東北が運営する青森、八戸店などの営業戦略については「中心市街地を再開発することになっている。こうした街づくりに併せ、商品で差別化を図り、地域と密着した形で営業力を強化したい」と語った。
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