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■学校、公共施設で遅れ
2007.12.05
「石巻市は禁煙 積極策を」
赤十字病院が要望
たばこ原因肺疾患、国民平均上回る/
 石巻赤十字病院の飯沼一宇院長と矢内勝呼吸器科部長は四日、公共施設の分煙・禁煙化が立ち遅れている石巻市に対し、施設内禁煙の推進を要望した。特に学校に対しては最も厳しい分煙のランク「敷地内禁煙」を求めた。石巻市の分煙実施状況調査では、公共施設の施設内禁煙は60・5パーセントと県平均(79・0パーセント)を大きく下回り、さらに学校は58・1パーセントで県平均(90・5パーセント)とかけ離れた水準にある。同病院は五日、東松島市にも学校の敷地内禁煙を求めるほか、十四日には県タクシー協会石巻支部にも車内禁煙の実施を求める。

 提出した要望書によると、二〇〇三年に施行された健康増進法では健康への悪影響を排除するため、施設管理者に受動喫煙の防止措置を努力義務と課した。厚生労働省が同年定めた職場での喫煙対策の新ガイドラインでは、非喫煙場所と喫煙場所を厳格に区分。喫煙室はたばこの煙が拡散する前に屋外に排出する方式にするよう求めている。

 しかし、市の公共施設で新ガイドラインによる対策を講じると膨大な工事費が必要になるため、施設内禁煙とするのが「最良の方法」と提言。学校については教育的な配慮から「敷地内禁煙とするべき」としている。

 提言書を受け取った土井喜美夫市長は「県の平均より、禁煙実施率が石巻はずいぶん下にある。不名誉なことでもあり、何かやらなければならない」と述べた。

 市保健福祉部と市教委によると、庁舎など職場内は〇一年度から分煙を進めており、現在は完全分煙になっている。県立学校は敷地内禁煙を実施しているが、市立小中学校・高校については各校に対応を任せている。

 たばこによる肺の生活習慣病(COPD)対策などに取り組んでいる矢内部長は「石巻はCOPDの罹患(りかん)率が国民平均の一・五倍にも上っており、若い女性に喫煙者が多い点も気になる。肺の病気がこれ以上多くならないように、完全分煙と禁煙にもっと積極的に取り組んでほしい」と話した。

 矢内部長の調査では、COPDの罹患率は国民平均が9パーセント(男13パーセント、女4パーセント)だが、石巻市民は15パーセント(男20パーセント、女6パーセント)と高い。

 石巻赤十字病院は、昨年五月の新病院開設と同時に、敷地内を全面禁煙にした。

 市内の公共施設では、医療機関(87・5パーセント)と社会福祉施設(80・4パーセント)で施設内禁煙が比較的進んでいるが、学校のほか文化施設(31・0パーセント)役場・保健センター(52・0パーセント)などで対策が遅れている。
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