■不二の「いわし」歌になった
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2007.11.10 |
山口の「マウンテンマウス」作曲
大島小がCD化し児童らに好評/
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気仙沼市大島出身の詩人水上不二(一九〇四−六五年)の作品「いわし」が、明るく楽しい歌になった。プロ野球、東北楽天ゴールデンイーグルスの公認応援歌などを手がけている山口県周防大島町の兄妹デュオ「マウンテンマウス」が、大島小の石川敏彦校長の依頼で作曲した。シンプルな明るい曲で、児童たちにも好評。複製した曲入りCDは島内の児童館、保育所などにも配布され、「いわし」の歌声が広がりつつある。
作曲は今年八月二十九日、気仙沼☆イーグルスファンの会(田口一之キャプテン)の招きで、マウンテンマウスの中谷昌史さん(二五)、中谷愛美さん(二一)の二人が気仙沼入りし、大島小などでコンサートをしたことがきっかけ。二人の明るい歌と演奏を気に入った石川校長が二人が山口へ帰った後、インターネットを通じて自分が好きな詩「いわし」の作曲を依頼。詩の内容のほか、参考に不二の詩集「ぼくは地球の船長だ」も送った。
半月後、完成した曲「いわし!!」を収録したCDが届いた。石川校長はすぐに気に入り、学校の昼休みに曲を流したり、学校だよりなどで紹介したりしたところ、児童たちの反応も上々だった。
詩の使用は著作権保持者の許諾を得た。CDはマウンテンマウスの許可を得て複製し、島内の児童館、保育所、公民館にも配った。
石川校長は「明るい曲調は『いわし』の詩の中身を体現した。まさに命が吹き込まれ、立体化したようだ」と絶賛。CDの提供を受けた市立くぐなり保育所の子どもたちは、曲がかかると体を揺すって歌を口ずさむほどだという。
「大きな行事の際に全校で歌う機会も設けたい」と、石川校長は今後の活用を検討。卒業生でもある不二を児童たちに知ってもらうため、不二が在籍したころの学校の写真や記録など資料コーナーも校内に設置した。
マウンテンマウスの昌史さんは「『いわし』は何十年も前に作られたとは思えない素晴らしい詩。子どもの視線を大事に曲を作った。不二さんは子どもたちにとても好かれた人だと思う」と語る。曲の使用については「ぼくらのプレゼントだから自由に活用して構わない」と言う。
不二を研究するノンフィクションライターの西田耕三さんは「不二の詩は生前にもたくさんの著名な作曲家によって歌になった。今また地元関係者をはじめマウンテンマウスによって進められることは大変喜ばしい。子どもたちに広く歌われることを願う」と語る。
昌史さんらは夏の気仙沼訪問でほかに三つの曲を作った。大島小の五年生から島の良さを聞いて歩き、それを曲にした「大島で良かった」、汽船でのカモメとの触れ合いの「かもめさん」、気仙沼名物の一つを全国に発信する「気仙沼ホルモン応援ソング」だ。マウンテンマウスの二人は気仙沼とのつながりを今後も保っていきたいという。 |
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