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■印刷用紙の製造、世界最速
2007.11.07
日本製紙石巻工場
新設備完成、あす祝賀会/
 日本製紙(本社東京、中村雅知代表取締役社長)の基幹工場になっている石巻工場で建設されてきた新しい抄紙機が完成し、八日に祝賀会が開かれる。工場内では「N6マシン」と呼ばれ、印刷用紙を製造する設備としては世界最速。二〇一五年度までに、世界の紙パルプ企業上位五社入りを目指す同社が第二次中期経営計画(〇六−〇八年度)の重要施策の一環として設置した。

 N6マシンの投資額は六百三十億円。抄紙機と塗工機が一体となった高速オンマシンコーターという機械で、紙をすきながら表面のコーティングもする。薄物コート紙(軽量コート紙、微塗工紙)を日産千五トン生産する能力がある。運転速度は毎分千五百メートルで世界最速とされ、運転に要する人員は八人で済むという。

 今月一日から営業運転に入り、今後十カ月から一年間ほどかけて生産速度を徐々に引き上げる計画。八日は中村社長や県、石巻、東松島両市などの関係者がN6マシンを視察し、正午から石巻グランドホテルで完成を祝う。

 石巻工場は設備増強によって、同社十二工場の中で最強の生産設備を整えた印刷用紙工場の地位を固めた。生産した薄物コート紙は紙需要が高まるアジア市場に振り向ける。生産効率の低い抄紙機、塗工機の廃棄も進めており、洋紙生産設備のスクラップ・アンド・ビルド計画を推進している。

 抄紙機の建設は、日本製紙と大昭和製紙が経営統合した〇一年三月以降は行われておらず、日本製紙としては一九九八年以来八年ぶりの新設。石巻工場の年産は一年前の九十四万トンから百二十万トンに高まり、世界市場に打って出る足掛かりとなる。

 アジアの紙市場は中国の生産量が日本を追い越し、年間二百万トンが日本国内に入る。業界で生き残るにはマシンを増設するしかないと言われている。
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